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多少の割り切りは必須?

「ながらプレイ」にピッタリ! 7万円台で買える28型4Kディスプレー

文●林佑樹

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ProLite B2888UHSU

 PCのディスプレーもようやくフルHD以上が標準的になりつつある。とはいえ現状、4Kパネルは価格が高く、様子見している人もいるだろう。今回紹介するのは、税込で7万9380円の4Kディスプレー、マウスコンピューター「iiyama」ブランドの「ProLite B2888UHSU」だ。4K Ultra HD(3840×2160ドット)、フリッカーフリー、10bitカラー対応、60Hz、応答速度1msと良好なスペックも併せもっている。

TNパネルだがけっこう発色がいい

 「ProLite B2888UHSU」は28型のディスプレーで、パネルにはTNを採用している。現在の主流はIPS液晶であり、TN方式のパネルは数が少なくなっているのが実情だ。かつてのイメージからすると「色が悪い」と判断する人が多いだろうが、それは早計。本機の発色はかなり良好であり、動画視聴やウェブブラウズ、ゲームといった用途で発色が気になる人は少ないはず。

 スペックシートには「10bitカラー対応、表示色は10.7億色」とあるのだが、G-Tune壁紙を表示させたところ、トーンジャンプが起きるのを確認した。そのため、残念ながらグラフィック用途には向いていない。この点だけが本製品で気になった部分であり、それ以外はコストパフォーマンスに優れたものと判断している。

お手製のチェッカーはsRGBベースのもので、主だった色域をチェックできる。確認したところ大きな問題はないものの、軽いトーンジャンプが起きていた

紫のモヤにトーンジャンプが。Photoshopでもグラデーションを作成してみたが、同じくトーンジャンプの起きるパターンがあった

 サイズは28型、解像度は4K Ultra HD(3840×2160ドット)だ。ノングレアタイプで、駆動方式はa-Si TFTアクティヴマトリックスとなっている。輝度は300cd/m2、コントラスト比は1000:1、視野角は上下約80°、左右85°とやや広く、個人用途の範囲であれば問題のないものだ。

チルトは17°まで対応。前方へも5°ほど傾斜可能だ

 スタンド部を見てみると、がっしりした部材を採用しており、安定感がある。調整面では、最大130mmの高さ調整に対応するほか、チルト17°、スウィーベル左右45°にまで対応。こういったスペックの需要としては、いくつかのアプリケーションを大きく表示するほか、ゲーミング用途にも視野に入る。それを踏まえてか、本製品はリフレッシュレート60Hzに加えて、応答速度1msを実現している。

入力はHDMI端子×2、DisplayPort×2、DVI-D、D-SUBに対応

 インターフェースは豊富だ。HDMI端子×2、DisplayPort×2、DVI-D、D-SUBとなっているほか、USB 3.0端子×2のハブを備えている。加えてマイク入力とヘッドフォン出力があるなど、細かい配慮はチェックポイントのひとつだ。

背面。排気口が大きく取られている

ここまで下げられる。先のチルト角とも合わせて、設置環境に応じた状態にできる

マウスコンピューター/G-Tune


(次ページ、「お手頃な4Kディスプレーのメリット」に続く)

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