激安モデルながら通常利用には十分なマシンパワー
続いては、Diginnos DG-D08IWのベンチマーク結果を紹介しよう。
まずは、Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)についてだ。こちらは、以下の表のような結果となった。CPUとストレージのスコアについては意外にもやや高めではあるが、グラフィックス関連のスコアはやはり低めだ。
試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果 | |
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CpuScore(プロセッサ) | 5.9 |
MemoryScore(メモリ) | 5.5 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 4.1 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 4.1 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 7 |
もっともグラフィックス性能はWindows 8.1の体感速度にあまり影響を及ぼさないので、それほど気にする必要はない。
「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測してみたところ、シーケンシャルリードで104.7MB/秒とHDDなみだが、シーケンシャルライトで32.64MB/秒とHDDより低い結果となった。だが4KのランダムアクセスでHDDよりもはるかに高いスコアが出ている。大容量ファイルの書き込みにはやや時間がかかるが、4Kランダムアクセスを多用するシステムの体感速度としてはHDDよりも上といったところだ。
CPUの処理能力を計測する「CINEBENCH」では、「CPU」のスコアが「1.07pts」という結果に。Ultrabook向けのCore iシリーズや2-in-1向けのCore Mシリーズと比べるとスコアは低いが、省電力性能と価格の安さを重視したエントリー向けCPUでは十分な性能だ。
総合的な性能を計測するベンチマークでは「PCMark 8」がインストール時のエラーでテストできなかったため、「PCMark 7」のみで計測している。スコアについては「2325」と、ほかの8型Windowsタブレットと比べても遜色ない。ちなみにスコア的には、2~3年ほど前のエントリー向けデスクトップPCと同レベルである。
当然ながら、3Dゲームには不向き
3D性能についても、一応見ておこう。総合的な3D処理能力を計測する「3DMark」では、DirectX 9相当の性能を計測するもっとも軽めのテスト「Ice Storm」で「15158」という結果だった。筆者の予想よりは高かったのだが、3Dゲームのプレーにはかなり厳しいスコアだ。
3Dゲーム系ベンチマークである「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」や「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」でも、それを裏付ける結果が出ている。だがそもそもこのスペックのマシンで3D系ベンチマークを行なうこと自体が相当ムチャなことなので、あくまでも参考程度にしていただきたい。
(次ページ、「バッテリーは8時間も保った!」に続く)