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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第1回

AuroraはOracle対抗?Code Deployでクラウドの開発現場は変わる?

ISID渥美エバンジェリスト、re:Inventの新サービスにしびれまくるの巻

2014年11月27日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウド界隈の人たちをゲストに迎え、お酒を呑ませてフリートークを炸裂させようという「飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ)」。第1回は先日開催されたAWSの「re:Invent 2014」に参加した面々を集め、Amazon RDS for Auroraや開発系などイベント初日に発表された新サービスについて語った。

今回の登場人物

 

ISID渥美:電通国際情報サービス(ISID) 技術本部 クラウドビジネス推進部 エグゼクティブプロジェクトデイレクター クラウドエバンジェリスト 渥美俊英。通称は渥美エバ。大手SIerでクラウドエバンジェリストとして、講演、取材など多々。CUPAの運営委員としてもおなじみの業界ご意見番。




 

ISID品田:電通国際情報サービス(ISID)技術本部 クラウドビジネス推進部 コンサルタント 品田裕平。渥美さんの横でSPのように現れる。色気のあるボイスで、静かにサービスの魅力を語る。







 

MB得上:マイニングブラウニー代表取締役 得上竜一。Webクローリングや機械学習に詳しい一匹狼。JAWS-UG代表だったのにクラウド界隈をかき回す厄介な人として、TECH.ASCII.jpでもおなじみ。品田さんにおみやげのnikeバンドをもらい上機嫌




TECH大谷:TECH.ASCII.jpの担当記者 大谷イビサ。今回連載のホスト・執筆者。お酒で舌をなめらかにして、re:Inventの話を聞こうとしている。


初日でお腹いっぱい! 2日目にECSとLambdaが来た

TECH大谷:今回のre:Inventは本当に盛りだくさんでしたね。現地に行った渥美さんの感想はどうでした?

ISID渥美:もうてんこ盛りですよ。1日目の基調講演でデータベースのAuroraと開発系ツール、エンタープライズ系サービスがどばっと発表されて、お腹いっぱいだったのに、2日目にLambdaとECS(Amazon EC2 Container Service)でしょ。もう勘弁してーって感じでした。

ISID品田:ストレージとコンテナのどっちかかなと思っていたら、どっちも来ましたねえ。

ISID渥美:私がre:Invent行ったの3回目ですけど、1回目は圧倒的なスケールを見せつけて、昨年のre:InventはエンタープライズITの今までの商売にNoを突きつけて、クラウド業界を新たな段階に突入させた。

TECH大谷:確かに昨年はエンタープライズ色が強いという印象がありますね。

ISID渥美:たとえば、Amazon WorkSpacesがそう。正直、1000台分のVDIって、1000台のパソコンよりも高い。高価なハードウェアとライセンス、ヘビーなエンジニアリングが必要。商用データベースとかもそうだけど、要は粗利の高いインフラが今までエンタープライズの儲けだった。でもAWSは、こんなことでお客様からお金もらうなとユーザー企業とSIerに訴えた。オンプレの代替えとしての「安い、速い」のクラウドだけじゃなく、ITベンダーとSIerが粗利をとってきた今までのIT業界のあり方に強烈な問題提起をしたのが、去年のre:Inventだったと思ってますよ。

TECH大谷:で、今年はそれをさらに推し進めたと。

ISID渥美:そうそう。今年はさらに進めて、仮想クラウド上の共有ディスクに踏み込んだ。Auroraのような新しいOSSベースのRDBを自前で作りあげて、今までにない革新的なサービス提供を始めた。オラクル、マイクロソフト、IBMみたいな商用RDBベンダーと真正面でガチることをやり遂げたんですから、これはしびれますよ!

MB得上:私、去年はre:Invent行ったんですけど、正直若干がっかりしたんです。WorkSpacesとAppStreamは今までと違う方向見てるなと思ったし。その点、今年はよかったと思います。

ISID渥美:AWS界隈のみんなで事前にre:Inventでなにが発表されるか予想していて、僕は開発系の何かとGoogle対抗の何かかなと思ってはいたんですけど、ここまで完璧な開発系の製品が出てくるとは思ってなかった。まあ、われわれの想像力を超えるレベルの発表になるだろう、とは思っていたのでその予想は当たったんだけどね。

(次ページ、AuroraはやっぱりOracle対抗!将来的にはBigQueryと戦える?)


 

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