デジカメで撮影した写真を大量に読み込んだときや、ブログで複数の画像を使うときなど、連番でファイル名を統一したい場面はよくある。しかし、1つずつファイルをクリックして名前を変更するのはさすがに効率が悪すぎる。こんな単純作業こそコンピューターにお任せして、手間を省きたい。
ファイル名をまとめて変換するとき、以前からのMacユーザーはリネーム専用アプリやMacの標準アプリ「Automator」を使っていた人が多いはず。しかし、OS X 10.10「Yosemite」では、ファイル名のリネームが標準機能として追加され、より簡単に名前を一括変更できるようになった。さっそく使ってみよう。
まずFinderを開き、リネームしたいファイルを複数選択し、右クリック。メニューから「○項目の名前を変更…」をクリックすると、ファイル名を変更するダイアログが現れるので、以下の項目から変更したい方法を選ぶ。
「テキストを置き換える」:
既存のファイル名の一部を別の文字列に換える場合はこれ。「検索文字列」には置き換えたい部分のテキストを入力し、「置換文字列」に置換後のテキストを入力する。
「テキストを追加」:
既存のファイル名の前または後ろに、任意のテキストを追加できる。
「フォーマット」:
既存のファイル名に関係なく、自由に名前を変更できる。名前のフォーマットは、「名前とインデックス」「名前とカウンタ」「名前と日付」の3種類から選択でき、フォーマットの位置や開始番号も指定できる。
文章で説明するとややこしいが、ファイル名を変更するダイアログには、常に左下に例が表示される。どの項目を変えたらファイル名にどう反映されるか確認できるので、実際に試しながらリネームしてみるとわかりやすいだろう。
Yosemiteでリネーム機能が標準化したことで、Finder上でファイル名を手軽に管理できるようになったのはとても便利。さらにファイルの順序を並べ替えたうえで番号を書き換えたり、複雑なルールで文字列を加えたいなど、より細かなカスタマイズが必要な場合のみ、専用のアプリを使えばいいのだ。