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なぜ「仕事用フェイスブック」の成功は難しいのか

2014年11月24日 16時00分更新

文● Lauren Orsini via ReadWrite

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もうGoogle DriveやSlackもあるのだ

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もしあなたのオフィスがフェイスブックへのアクセスをブロックしているなら、LinkedInはブロックしていない可能性が高いだろう。フェイスブックはそれを公平だとは思っていない。実際にの仕事用バージョンである「Facebook at Work」を構築中だ。

ファイナンシャル・タイムズによれば、そのサイトは従来のフェイスブックと変わりないように見えるが、従業員は仕事と私生活とを区別できるという。彼らは同僚とチャットをしたり、協同でプロジェクトを行ったり、連絡先の編集したりできる。しかしこれらのサービスは、マイクロソフトのYammerやGoogleのDrive、あるいはLinkedInと真っ向から競合するものだ。

仕事用のフェイスブックというのは、ユーザーの時間をより多く占有できるという点で有意義なことだ。CEOのマーク・ザッカーバーグは7月、アメリカ国民が平均で一日40分をフェイスブックで過ごしていると記している。これには仕事中の時間も含まれている可能性がある。

しかしながら、新しい仕事用バージョンのフェイスブックをブロックされないためには、まだ幾つかハードルがある。第一に、企業側がフェイスブックは時間の無駄だと思っているということだ。2009年の調査では半数以上の企業がフェイスブックをブロックしていた。またフェイスブックによるプライバシー情報の扱いには悪評もある。企業は従業員が仕事の機密情報を、ブラウザの「トラック不可」の設定さえ無視するクラウドに保管することを本当に是とするだろうか?

関連記事:フェイスブックがより密接なユーザー活動のトラッキングを開始

最後に最大の懸念を述べると、Facebook at Workが提供するサービスは全てもう存在している、ということだ。Slack、Google Drive、それにLinkedInは既に同様の機能を上手くこなし、それぞれの市場で住み分けている。もしFacebook at Workがチャンスを見いだすとしたら、競合他社のサービスを極限まで改善したものを提供しなくてはいけない。このサービスについて分かっていることは少ない(フェイスブックがコメントを控えている)ので、Facebook for Workにチャンスがあるかどうかは分からない。

画像提供:Facebook

Lauren Orsini
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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