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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第13回

Xperia Z1とBIGLOBEの格安SIMで安定通信を実現!

2014年11月20日 12時00分更新

文● 正田拓也

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家電量販店で購入したBIGLOBEのSIMパッケージ

家電量販店で購入したBIGLOBEのSIMパッケージ

 BIGLOBEといえばパソコン向け通信サービスの老舗中の老舗。格安SIMも2年以上前からサービス提供している。

 最近の格安SIMブームでは他の格安SIMに先を越されてしまった感があったが、直近のサービス強化で魅力的な格安SIMとなった。今回は、そんなBIGLOBEのSIMの使い心地はどうなのか試してみた。

今のBIGLOBEは縛りナシ2GBで月額972円から!

 まず、格安SIMでこの秋からはじまった高速通信量増加の流れにBIGLOBEも追随。11月から最安のエントリープランでは月額972円で2GBという競争力のあるものとなった。現在、データ専用の格安SIMは通年縛りナシが当たり前となっており、BIGLOBEも2年縛りを廃止。いつでも違約金なしで解約できる格安SIMとなっている。

 それだけではない。BIGLOBEのメリット、さらに上の容量のプランのコスパが高いことだ。10月まで月間2GBだった「ライトSプラン」は月額1625円で倍増を通り越して2.5倍の5GBへ。月額3065円の「ライトMプラン」は8GBとなっている。

 そして、料金面でのメリットもある。既存のBIGLOBE会員であれば、既存IDに紐付けして申しこめば接続サービスの基本料に相当する216円分が不要となり、エントリープランなら月額756円の追加で利用できる。

 また、新規のBIGLOBE会員に限るが、家電量販店店頭でSIMを購入する場合、最初の事務手数料に相当するSIMパッケージが割引提供されていることが多い。筆者が確認した限りでは、BIGLOBEに直接申し込んだ場合は3240円だが、店頭では半額以下の1500円で販売されていた。

 注意することは、店頭購入したSIMにBIGLOBEの既存IDを利用することはできない。BIGLOBEの既存ユーザーが756円で使いたい場合は3240円を払うしかない。初期費用と既存ユーザーであることの両方で得をすることはできない。

ドコモのLTEネットワーク採用でSMS付きや音声付きも選べる!

入っていたSIMは赤色タイプ。最近はピンク色のSIMが提供される場合が多いが、BIGLOBEによれば「色は選べない」とのこと。APN設定は全ユーザー共通だ

入っていたSIMは赤色タイプ。最近はピンク色のSIMが提供される場合が多いが、BIGLOBEによれば「色は選べない」とのこと。APN設定は全ユーザー共通だ

 通信サービスとしてはNTTドコモのLTEおよび3Gネットワークで使え、エリアも同等というのは他のドコモのネットワークを使った格安SIMと同条件だ。

 最低契約期間もなく、通信容量のプランは後から変更可能。SMS付きのSIMや音声通話付きのSIM(最低利用期間あり)も選べることや、SIMのサイズが3種類選べる。

 利用のための設定項目で筆者がこだわっているAPN設定の際のIDとパスワードだが、全ユーザー共通のIDとパスワードを使っており、端末を取り替えても設定が比較的簡単。とりあえず端末を頻繁に取り替えて楽しみたいという人も適したSIMである。

 サービス仕様で注意する点は、データ通信容量が多い場合の通信速度制限。最安のエントリープランでは直近72時間で360MBを超えると通信量を使い切った場合と同じく200kbpsに制限される。

 単純に割れば1日あたり120MB。プランに応じて容量は異なるが、月間5GBの「ライトSプラン」では72時間で600MBとなり、特定の期間だけ集中して通信をするという使い方は注意しなければならない。

 逆に言えば、月の途中で高速通信量を一気に使い切ってしまう恐れがないということ。このあたりは使い方次第で便利にも不便にもなるところだ。

 そのほか、高速通信量の繰越ができない点や、高速通信量を節約するために、高速通信をオフする仕組みがないことも少し残念な点。とはいえ、ユーザーによっては必ずしも必要な機能、というわけではないだろう。

 付帯するサービスとしてBIGLOBEのメールアドレスが標準で1つ付属するほか、無料で公衆無線LANサービスが利用できる。接続できるエリアは「全国のマクドナルド、スターバックスなど」と「東海道新幹線(東京~新大阪間)のN700系車内、羽田空港や中部国際空港などの主要空港など」となっており、Wi-Fiでの通信分は高速通信量とは別なため、うまく使えば容量制限に悩むこともない。

次ページへ続く、「店頭で購入しても加入はネットで申し込みが必要

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