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本当に高音質!? 最新スマホでハイレゾ音源を楽しむ! 第1回

Xperia Z3とGALAXY Note Edgeでハイレゾ音源聴き比べ!

2014年11月17日 12時00分更新

文● 海上 忍

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「K2HD」技術により非ハイレゾ音源もハイレゾ相当の音質に!
「GALAXY Note Edge SC-01G」

本体の右側のフチがディスプレーになっている「GALAXY Note Edge SC-01G」

本体の右側のフチがディスプレーになっている「GALAXY Note Edge SC-01G」

 エッジスクリーンが話題のGALAXY Note Edgeだが、音楽再生にもこだわりを見せる。

 前述した2種類の方法のうち、スマートフォン単独によるハイレゾ再生を実現している。対応するサンプリング周波数は192kHz、量子化ビット数は24bitで、ハイレゾフォーマットとしてはWAVとFLACに対応するが、PCM変換を含めDSD再生には対応しない。

ハイレゾ音源の再生は、標準装備の音楽再生アプリ「ミュージック」で行なう

ハイレゾ音源の再生は、標準装備の音楽再生アプリ「ミュージック」で行なう

K2HDプロセッシングの機能を利用する場合は、設定画面にある「K2HD」をチェックする

K2HDプロセッシングの機能を利用する場合は、設定画面にある「K2HD」をチェックする

 音質面におけるもうひとつのポイントが、JVCケンウッドの高音質化技術「K2HDプロセッシング」に対応すること。

 同じ企業グループのビクタースタジオとの共同開発によるこの技術は、入力されたデジタル信号に帯域拡張とビット拡張を施し、さらに波形補正を行なうことで、非ハイレゾ音源でも最大192kHz/24bitのハイレゾ品位にアップスケールする。

 市販のハイレゾ音源が少ない現在、入手が容易なAACやMP3など圧縮音源を生かせるという点で、ユーザーフレンドリーな機能といえるだろう。

 Pat Metheny Unity Groupの「KIN(←→)」は、音の輪郭の鮮明さが印象に残る。ギターのカッティング音は鋭く、ドラムのスティックワークも微妙な余韻まで再現している。

 中高音域の精細感と奥行き感はハイレゾ音源の情報量ならでは、その部分についての描写力はオーディオプレーヤーとして高い水準にある。とはえいえ、低音域はあっさり傾向で量感がほしいと感じたことも確か。

 K2HDプロセッシングの効果も検証すべく、同じく「KIN(←→)」をAACにトランスコードしたファイルで試したところ、AACでは失われていた音場感が“らしく”再現できていた。

 オリジナルのFLACのほうが音によりリアルなツヤと輝きを感じるが、アップスケールした音も自然で嫌味がない。

 K2HDプロセッシングでは、楽器の倍音成分などさまざまな要素を踏まえて高音質化処理がなされるからだろう。

 バッテリー消費量は増えるものの、ハイレゾ音源のバリエーションが不足している現状、「ハイレゾスマホ」にはぜひ欲しい機能といえる。

(次ページに続く、「Xperia Z3 SO-01Gでハイレゾ音源を試聴!」)

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