このページの本文へ

新発表が続々!「AWS re:Invent 2014」レポート 第2回

スケジューラーにより最適なコンテナ配置を調整「Amazon EC2 Container Service」

AWS、EC2で大量のDockerコンテナを一元管理するサービス発表

2014年11月14日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月13日、開催中の「re:Invent 2014」において「Amazon EC2 Container Service(ECS)」を発表した。複数のEC2インスタンスをまたいで展開された多数のDockerコンテナを一元的に管理できるサービスで、無償で提供される。プレビュー版の提供を開始している。

AWS CTOのWerner Voger氏

Docker CEOのBen Golub氏も登壇し、Dockerのロードマップを示した

 EC2インスタンス上にDockerコンテナ環境を構築することは従来から可能だったが、Amazon ECSでは、複数のEC2インスタンスをクラスタ化し、インスタンスをまたいで多数のDockerコンテナ群の起動や停止、スケールアウトなどを一元的に操作できる。

 ユーザーは、Dockerリポジトリとイメージ、必要なCPU/メモリリソースなどをJSON形式で記述したタスク定義を利用して、求めるコピー数のDockerコンテナを起動できる。その際、ECSが備えるスケジューラーが、クラスタ内のリソースを最適な形で利用するよう自動調整する。また、EC2クラスタやDockerコンテナの操作を可能にするAPIも提供される。

 現在、あらかじめECSが有効になったAMI(ECS-Enabled AMI)が提供されているほか、Linux用のECSエージェントも用意されている。将来的にはECSエージェントを含む各種LinuxのAMIも提供される予定。

 13日の基調講演でECSを発表したAWS CTOのWerner Vogers(ヴァーナー・ボーゲルズ)氏は、開発と展開が簡素化、迅速化され、移行性や管理性、互換性の高さから、多くの開発者がDockerコンテナを好む一方で、特に大量のコンテナのスケジューリングは大変な作業だったと指摘。ECSがその作業を自動化、効率化すると紹介した。

基調講演で披露されたデモでは、ECSを利用してコマンドラインからさまざまなコンテナを操作する

カテゴリートップへ

この連載の記事