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変革を続ける30年目のデルを追う 第4回

ブロック型アーキテクチャを採用し、柔軟かつ拡張性の高い構成が可能

デル、データセンター向け統合アーキテクチャ「PowerEdge FX」

2014年11月12日 19時47分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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データセンター向けの次世代統合アーキテクチャ「Dell PowerEdge FX」が発表された

 デルは11月12日、データセンター向けの次世代統合アーキテクチャ「Dell PowerEdge FX」を発表した。

 ブロック型アーキテクチャを採用し、ストレージとネットワークを統合、共通モジュラープラットフォームとして提供することで、ユーザーはビジネスニーズに合わせたインフラ管理、スケーリング、予算策定などを円滑に進められるとしている。2Uのコンバージドプラットフォーム「PowerEdge FX2 エンクロージャ」、専用設計のサーバー、ストレージ、ネットワークIOAスレッドの組み合わせで、あらゆるワークフローに対応する柔軟性と拡張性を担保している。

ブロック型アーキテクチャを採用し、ニーズに合わせた構成が可能

 これらの統合により、電源や入出力、管理の共有、統合スイッチングや、10Uに最大40台の2ソケットサーバーを収容できる超高密度化が可能になるとしている。また、同社の最新サーバー「PowerEdge」第13世代機種と同様のデータセンター向けシステム管理機能も組み込まれており、運用上の複雑性の解消に役立つという。そのほか、設置スペース削減やケーブリングのシンプル化、電源やケーブル、ファンの共通化に伴う障害ポイントの最小化などのメリットをうたう。

ブロックの構成により、活用シーンは多岐に渡る

2015年前半にはさらに3種類のノードを投入予定

 管理技術として、従来のラックサーバーに搭載しているiDRAC with Lifecycle Controller、ブレードサーバーやコンパクトデータセンター「PowerEdge VRTX」に搭載するDell Chassis Management Controller(CMC)を引き続き採用し、従来の管理手法をそのまま適応できるとしている。

2Uの統合型シャーシ「PowerEdge FX2 エンクロージャ」

U2の統合型シャーシ「PowerEdge FX2 エンクロージャ」

背面には8つのPCIスロットを備える

 PowerEdge FX2 エンクロージャは、2Uの統合型シャーシ。電源や冷却、ネットワーキング、管理やI/O拡張スロットを共有可能で、背面には8つのPCIスロットを備える。12月3日から販売を開始する。最小構成価格は25万9000円。  

FX2シャーシ用の2ソケットサーバーブロック「PowerEdge FC630」

ハーフ幅の2ソケットサーバーブロック「PowerEdge FC630」

CPUにXeon E5-2600v3を搭載

 「PowerEdge FC630」は、ハーフ幅のFX2シャーシ用2ソケットサーバーブロック。仮想環境のホスティングやデータベース、プライベートクラウドの実行など、メインストリームでの運用を想定している。12月3日から販売を開始する。最小構成価格は67万8000円。

4台のマイクロサーバー搭載「PowerEdge FM120x4」

4台のマイクロサーバーを搭載した「PowerEdge FM120x4」

CPUはAtom C2000を搭載

 「PowerEdge FM120x4」は、ハーフ幅で4台のシングルソケットマイクロサーバーを搭載する。FX2シャーシ1台あたり最大16台のマイクロサーバーが搭載可能で、Webサービスや専用ホスティングなど低負荷の分析に適し、コストパフォーマンスに優れるとしている。12月3日から販売を開始する。最小構成価格は31万1000円。

追加のケーブル配線などを削減できる「Networking FN I/Oアグリゲータ」

「Networking FN I/Oアグリゲータ」の活用で、ケーブル配線などを削減可能

 「Networking FN I/Oアグリゲータ」は、FX2シャーシに合わせた特別設計のIOA。シャーシあたり2台まで搭載可能で、追加のケーブル配線やLAN/SANアダプターを最大約50%、トップ・オブ・ラックのスイッチをデータセンター全体で最大約75%削減できるとしている。12月3日から販売を開始する。最小構成価格は11万円。

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