イギリスの大手スーパー「Sainsbury's」(セインズベリー)は11月9日(英時間)、スマホひとつでレジ代わりにするシステムを導入すると発表した。
英国のスーパーでは顧客が自分で商品を通すセルフレジが一般的だが、新システムでは購入した商品を持ってレジに並ぶ必要もない。顧客は専用アプリをスマホにインストールし、棚から商品を取る際にスマホカメラで商品のバーコードを撮影すれば、自動で精算されてそのまま持ち帰ることができる。
スマホアプリには決済機能に加え、お買い物メモ機能や、その商品がスーパーのどこにあるかといったガイド、お買い得情報を表示する機能もあるようだ。セインズベリーでは、数週間のうちに数店舗で試験運用、2015年にはネクターカード(セインズベリーが発行する支払い機能付きポイントカード)会員向けに運用する予定。
数年前にIBMがレジなしでスーパーから商品を持ち出せば自動で精算されるという近未来のスーパーを描いたRFIDのコマーシャル「The Future Market」が話題になったが、RFIDの技術もスマホ決済も数年の間の大きく進展した。しかし、スーパーのレジ精算をセルフレジのレベルで済ませるのであれば電子タグすらも不要という考え方もあるわけなので、興味深い試みと言える。