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アキバにDMMの聖地「世界に通じる拠点に」

2014年11月12日 07時00分更新

盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 じゃらじゃらと重そうなチェーンが火花をあげて、高速カッターで切り落とされた。

 DMMが11日、ハードウェアスタートアップ向けの施設「DMM.make AKIBA」を富士ソフト秋葉原ビル10~12階に開業した。最新工作機材が揃い、製品の試作・試験ができる。ハードウェアスタートアップの拠点らしく開業記念「チェーンカット」で封切りとなった。

 DMM.make AKIBAを拠点に、世界に通じる日本国内のハードウェアスタートアップを集め、製品の販売・流通を担うプラットホームになるのがDMMの目的。IT企業が渋谷や六本木に集まったように、秋葉原をハードウェア企業の「聖地」にしたいと意欲を見せる。

 DMMではウェブ技術を使った製造業「ものづくり2.0」の世界に、3Dプリンターを活用した製品のEコマースプラットホーム「DMM 3Dプリント」で参入した。しかし3Dプリンターだけでは出来ることが限られているため、拠点を鍵に参加企業を増やしたいと考える。

 同拠点では大手メーカーも歓迎する。DMMの強みはインターネット企業としての実績だ。従来メーカーから客への流れは基本的に一方通行だったが、インターネットに強いDMMが「場所」を提供する形で、利用者とメーカー、大手とスタートアップのかけ橋になっていきたいとする。

 DMM.make AKIBAに入居するスタートアップの1社、セレボの岩佐琢磨代表によると、同拠点ではデジカメやケータイのように「両手で抱えられるもの」が開発可能。ちょっとしたアクセサリーはもちろん、スマートフォンのような製品でも十分に開発できるという。

 セレボでは世界展開を前提に日本企業として戦う「グローバルニッチ」戦略を掲げており、看板製品「LiveShell PRO」は売上比率で国内を海外が上回るときもあるという。「(DMMに)ぜひ海外(展開)を手伝ってほしい」と岩佐代表は期待をかけた。

 オープン当日のDMM.make AKIBAでは、ユカイ工学やハンディー(handiii)など国内のスタートアップが製品の試作機を展示。スタートアップ関係者や理工系の学生、また電子工作好きの男性たちの質問に答え、ときおり笑いを見せながら会話に花を咲かせていた。


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