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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第46回

Apple Payを人気の高級スーパーで試してみた結果は……

2014年11月11日 11時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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Apple Payは米国の決済を新たなものに代えるかも知れませんが、日本人からするとちょっとパンチが弱い感じもします

 前回お騒がせしました(関連記事)、アメリカでのiPhone 6 Plusの血眼な捜索。

 結論から言うと11月1日に無事、購入することができました。妥協せず、iPhone 6 Plus 64GBのSpace Gray(Verizon版/CDMA)です。今週から1週間東京と長野に滞在しますが、間に合って良かったです。

 前回ご紹介したApple Storeアプリでの在庫チェックですが、どうやらシステム上の設定なのか、店頭に在庫が1つしかない場合、パーソナルピックアップ(配送ではなくApple Store店頭での受け取り)で注文を確定することができなかった模様です。

 すぐに買われてしまうことを避けるためか、「受取可能」になっている店舗であっても、10月中はいくら探しても、在庫が1つ以上になる店舗はなかったようでした。ところが、11月1日になった瞬間、状況は一変しました。筆者が住むサンフランシスコ周辺のApple Storeで、軒並み「ピックアップ可能」の店舗が広がったのです。

 今月末から始まる感謝祭シーズンに向けて、在庫を整えるよう準備していたのか、11月までに何とかしようと動いていたのか、真相はわかりません。しかしとにかく、車を30分走らせる必要なく、近所のApple StoreでiPhoneを受け取ることができました。

 iPhone 6 Plus、使い始めた瞬間はデカいな、と思いましたが、慣れるのも1週間とかかりませんでした。今までのRetinaディスプレイもキレイだな、と思っていましたが、新しいRetina HDディスプレイ、見違えますね。

Apple Payへの道は遠い……
社会保障番号に米国発行のクレジットカード

 新しい、大きなiPhoneでの体験は、じっくりと試していくとして、まず使ってみたかったのがApple Payです。Apple Payはご存じのとおり、iPhoneに内蔵されたNFCの現時点における唯一の使い道であるモバイル決済機能です。

 これを利用するには条件を揃えていかなければいけません。店頭決済をするためには、「iPhone 6またはiPhone 6 Plusを持つこと」「iCloudに登録していること」「米国内でApple Payに対応した銀行が発行したクレジットカードもしくはデビットカードを用意すること」「Touch IDの指紋が1つ以上登録されていること」そして「iOS 8.1を導入していること」です。

 この条件を1つずつクリアしていかなければなりません。まるでドラクエみたいですね。ちなみにちょうど3年前からの米国生活もドラクエのようにさまざまな条件を揃えていく必要がありました。

 筆者は学生ビザの間は社会保障番号を取得できなかったため、日本で発行したクレジットカードを使わざるを得ませんでした。発行国によって(アメリカでは)サービスが受けられないこともあります。Apple Payも米国外で発行されたカードでの登録はできません。またApp Storeなどのサービスも、カード発行国ではじかれてしまうため、スーパーやコンビニでiTunesカードを購入する必要がありました。

 報道関係者ビザに切り替えてから運転免許証を取得しようとすると、(本当は不要のはずですが)窓口で「社会保障番号を取ってきて」と言われて取れることを知り、社会保険事務所で申請して待つ事1ヵ月、無事に番号が発行されました。

 これを使ってクレジットカードと免許証を取得します。ちなみに免許証が送られてきたのは、申請から6ヵ月後のことで、それまではプリントの仮免許で運転していました。これはヒドい待たされ方……。

 こうして、ちょっとずつ条件を揃えながら、米国での生活を落ち着かせてきたのですが、何より時間がかかります。ちなみに、Apple Payでは、クレジットカードだけでなく、デビットカードも利用できますが、こちらは銀行口座直結とあって少々敬遠気味です。

 一応、デビットカードにもVisaやMasterなどのクレジットカードのネットワークのロゴが入っており、店頭の決済で利用できます。市役所や免許試験場などではクレジットカードは使えず、デビットカードのみという場所も少なくありません。

あっけない登録と使用開始

 これらのカードを手元に置いて、Apple Payのセットアップ自体はユーザー本人が行ないます。日本でも、おサイフケータイにSuicaをセットアップするにはアプリを入れて自分でできるため、体験としては同じですが、手元にあるクレジットカードのモバイル決済用のセットアップとなると、「自分でできてしまうのか」と身構える部分もあります。

 iPhoneの「設定」からPassbookとApple Payの設定メニューを開き、ここにカードを追加していきます。今回登録したのはコストコの会員証を兼ねたアメリカンエクスプレスカード。普段メインで使っているJAL USA CARDは、発行銀行がApple Payに対応していないため、登録できませんでした。

 カード券面の名前、カード番号、有効期限、セキュリティーコードというおなじみのカード情報を入力しますが、カード番号に限り、iPhoneのカメラでの撮影・認識ができました。背面のセキュリティーコード以外、スキャンで登録できても良さそうなところですが、偽造カード登録を防ぐことも目的かもしれません。

Apple Payのセットアップ。カメラでスキャンできるのはカード番号だけでした。設定そのものは5分足らずでできあがります

 スキャニングが終わると、そのiPhone専用の番号が発行され、アメリカンエクスプレスカードの券面がPassbookに入ります。同じ柄のカードが登録されるため、ビジュアル的にも分かりやすいですね。

 しかし、このままではまだ利用できません。発行されたカード番号の認証が必要になるためです。アメリカンエクスプレスカードの場合、情報を入れて登録すると、カード番号のアカウントに登録しておいたメールアドレスに認証コードの数字が送られてきます。この数字を入力して、ようやく晴れて使用開始です。

 長々と書いて来ましたが、ここまでの設定、5分以内。Apple Payの意味合いはとにかくスピード命、ということでしょう。


(次ページでは、「スーパーで実際にApple Payを使ってみたものの……」)

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