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ただいま資金募集中!

監視カメラは最高のインテリア

2014年11月08日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 いくら防犯のためとはいえ、家の中に監視カメラがあるなんて最低だ。家には悪意に満ちた世間を忘れさせてくれる、美しいインテリアがあるべきなんだ。よろしい、ならば1つにしよう。

 英国のスタートアップ・コクーンが、黒いボール状の家庭用防犯デバイス「コクーン」(Cocoon)開発資金をクラウドファンディングのIndieGoGoで募集している。購入に必要な投資額は299ドル(約3万4000円)で、出荷開始は2015年第4四半期を予定している。

 10月31日に募集を開始。11月7日までの出資額は約11万ドル(約1266万円)と、目標額の10万ドルをすでに100万円以上も超えている。

 高感度のマイク、高解像度のビデオカメラ、モーションセンサー、温感センサー、防犯ブザーがつき、Wi-Fiにつながる防犯デバイス。独自のサブサウンド(SUBSOUND)技術により、人間の耳には聞こえない20ヘルツ以下の低周波数の音をとらえ、壁やドアがあっても侵入者の動きを感知する。

 コクーンはネットワークにつながり、利用者はiPhoneやAndroidスマートフォンからアプリを通じて外から家の様子を把握できる。室内に異常を検出した際は、ブザーを鳴らすとともにアプリにプッシュ通知する。さながらデジタルの番犬にして、最強のインテリアといったところか。

 グーグル傘下のスタートアップ・ネストが開発するサーモスタットのように、ハードウェアスタートアップ界隈では美しいスマートホームデバイスがあらわれはじめている。家庭内のプライバシーをクラウドに預けるのはやや恐いが、やがてすぐ慣れてしまうだろう自分の方が恐ろしい。


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