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ミドクラは商用版製品を継続してリリース

ネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」、オープンソースへ

2014年11月04日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 11月4日、ミドクラは同社のネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」のオープンソース化。Apache 2.0に準じて、すべてのソースコードを無償で開放し、自由に入手、改変が可能なOSS(オープンソースソフトウェア)にすることを発表した。ミドクラは、特定のベンダーに偏らないMidoNetのコミュニティ確立やユーザーのサポートに関与し、社員のオープンソースのコミュニティへの貢献や、コミュニティサイトの準備や運営といったコミュニティの活動に取り組んで行くという。

 MidoNetは完全分散システムを持つ、マルチレイヤーのソフトウェア制御されたネットワーク仮想化ソフトウェア。今回のオープンソース化により、OpenStackのユーザーはベンダーフリーで商用利用に耐えうるネットワーク仮想化ソフトウェアをオープンソースで利用できるようになるという。また、ミドクラ自体は「Midokura Enterprise MidoNet (MEM)」という製品名で商用版としてのMidoNetの提供を継続し、エンタープライズクラスのサポートや管理ツールが付属して提供するという。

 ミドクラ 共同創業者兼CEO/CTO ダン・ミハイ・ドミトリウは、プレスリリースにおいて「我々は創業以来4年間、一貫してMidoNetに注力し、競合他社より優れたソフトウェアを開発してきたと自負しています。現在のOpenStack Neutronのコミュニティは、ネットワークベンダーが各社のプロプライエタリ製品を販売するために多数のプラグインがバラバラに存在しており、デフォルトとなるべきオープンソースに力を入れることができていません。結果、オープンソースのOpenStack Neutronは商用利用に耐えるレベルに至っていません。ミドクラはMidoNetをオープンソース化し、コミュニティドリブンのプロジェクトとすることでこの問題を解決します。我々は、OpenStackコミュニティに安定性と拡張性が高く、構築がしやすい商用利用レベルのネットワーク仮想化ソフトウェアを提供するのです」とコメントしている。

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