スマホで始める「音楽アプリ部」 第61回
「モノフォニックシンセ」「リズムマシン」「シーケンサー」の3機能を備える
シンセの名機「MS-20」が進化したiPadアプリ「KORG iMS-20」を解説
2014年11月02日 12時00分更新
シーケンサーは珍しいツマミ型
シンセ音を使う16ステップのシーケンサーは画面上に隠れており、画面のフレーム部分を下に向けてフリックすると、シーケンサーが現れます。
一般的なステップシーケンサーとは異なり、ほとんどのパラメータがツマミ類で構成されている独特のデザインです。一番上のツマミでノート(音程)、二段目のツマミでノートのオクターブ、三段目のツマミでノートのサステイン(音の長さ)を設定するだけと、シンプルな設計になっています。
ノートごとに音量や定位、フィルターの掛かり具合の設定が可能なので、アナログシンセ特有の音のウネリを最大限に生かしたシーケンスを組めます。また、1~16までに設定したノートを順に再生はもちろん、逆再生する「Backward」モードや1→16→2→15・・・という風に再生順を入れ替える「To Center」モードも装備。さらに奇数順偶数順に再生する「Odd Even」モード、ランダムに再生させる「Random」モードなど、ユニークな機能もあって偶発的な音を楽しめます。
モノフォニックシンセとしてのiMS-20の機能はここまでです。次回にリズムマシン、およびシーケンサーとしての機能を紹介していきたいと思います。
藤村 亮(ふじむら りょう)
1981年生まれ、Ibanez製7弦ギターを手に世界を渡り歩くロックミュージシャン。2006年にバンド"AciD FLavoR"の7弦ギタリストとしてメジャーデビュー。2008年よりベルギーのインディーズレーベルと契約し、"Ryo Fujimura"としてソロ活動を開始。ヨーロッパ最大の日本文化イベント"JapanExpo"や各国のJ-Musicイベントにゲスト参加した。2012年からは活動の幅をメキシコにも広げ、3度のライブツアーを敢行。さらに、2013年11月にはヨーロッパツアーを終え、2014年1月1日から一日一曲アップロード企画「Daily Sound Scape」をSoundcloud上で開始。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
音楽アプリの定番、プロが見る「GarageBand」の圧倒的な良さとは -
第75回
スマホ
ダブステップにスマホで入門!? 「Drum Pads 24」を試す! -
第74回
スマホ
作曲だけじゃない、ライブ音源としても使えるiPad用DAWアプリ「BeatHawk」 -
第73回
スマホ
iPhoneに鼻歌を録音するだけで、楽曲が完成するアプリ!? -
第72回
スマホ
500の音色が高品質! プロが憧れたドイツ製シンセのiPad版は納得の出来 -
第71回
スマホ
いろいろな効果音が鳴らせるアプリは、音楽アプリになるか? -
第70回
スマホ
失敗しない! 初めてのリズムマシンはiPad版「D-Pad」がいい -
第69回
スマホ
スマホでヴァイオリンを演奏! 弦楽四重奏も楽しめるぞ -
第68回
スマホ
PD音源をアプリで! カシオのシンセ「CZ」が80年代っぽい -
第67回
iPhone
今さらやる意味はあるのか!? 「ブブゼラ」アプリを比べる -
第66回
スマホ
ボタンを押せばループ完成! ヤマハ製シーケンサーアプリが超簡単 - この連載の一覧へ