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10月25日オープン

Technicsの試聴ルームで、時代を超えた空気感を体験した

2014年10月24日 18時35分更新

文● ASCII.jp編集部

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国際展示場駅から徒歩2分の距離にあるパナソニックセンター東京

 10月25日、復活したTechnicsブランドの最新機種(関連記事)。その魅力を体験できる試聴スペースが、東京・国際展示場駅前のパナソニックセンター東京(休館月曜)内にオープンする。事前予約をすることで、無料でリファレンスシステムのR-1シリーズ、プレミアムシステムのC-700シリーズを体験することが可能。

事前予約をすれば無料で体験ができる。

試聴スペースに展示されたR-1シリーズとC-700シリーズ

 その開館に先立つ24日、報道関係者向けの試聴会が開催された。

ラックに並んだ展示機。ハイレゾのネットワーク再生を中心にしたシステムが組まれている。デモ操作もiPadで実施された。

 広さは定員8名ほどの比較的コンパクトなスペース。ショールームを区切るガラス製の仕切りと試聴室の間にはウェイティングルームも用意されている。まだ真新しい塗装のにおいの残った試聴室内は、白木風の壁に間接照明を組み合わせたナチュラルな空間となっている。壁面とスピーカーの距離を十分にとってある一方で音がデッドになりすぎず、コリコリに固めた試聴室というよりはリビングに近い雰囲気がある。機器が自宅に違和感なく置けるかの確認に加え、より実使用に近い環境での音質のチェックもできそうだ。

 ブースの外側には歴代のTechnics製品の年表に加え実機も展示。取材時には真空管アンプの20A、アナログプレーヤーのSP-10、そして同軸ユニット搭載のスピーカーSB-RX50の3モデルが展示されていたが、記者発表などにも使われる奥のホールにはそれ以外にもさまざまな製品が展示されていた。時期によって入れ替えられるかもしれない。

歴代のTechnics製品を展示するスペースも。壁面には年表も用意されている。

同軸ユニットとフルデジタル再生の組み合わせで圧巻の空気感

同軸ユニットの搭載は特徴のひとつ。リファレンス・プレミアムどちらのスピーカーにも採用されている。

 実際に聞いた印象ではR-1、C-700とも非常に定位がよく、音の空間がスピーカーの背後に広大に展開される点が印象的。特に上位のR-1で聴くオーケストラ演奏は、楽器の位置関係ひとつひとつが手に取るように感じられるほど緻密で圧巻だ。この音はぜひ体験してほしいレベル。

C-700シリーズ。コンパクトな筐体だが、針式メーター採用のパワーアンプなどアナログ時代の高級機を髣髴とさせる面も

R-1シリーズ。パワーアンプはフルデジタル。ボリュームを備えたネットワークプレーヤーとパワーアンプはEthernetケーブルを使ってデジタル接続する。

C-700シリーズ用スピーカーの分解カット

R-1シリーズのパワーアンプとプレーヤー部分の分解展示

同軸ユニットの分解展示。音の波を表す円形のクリエイティブが印象的。

R-1シリーズ用のスピーカーの分解展示

 R-1およびC-700は来年2月の発売に向け、現在最終的なチューニングを実施中とのことだが、受注生産と言うこともあり、実機に触れる機会がなかなかない面もある点は確か。パナソニックセンター東京はりんかい線の駅からも近く、東京近郊に住んでいるのであれば、比較的行きやすい場所にあるので、復活したTechnicsの音に興味がある読者は、ぜひ予約してその魅力に触れてはどうだろうか。

歴代のTechnics製品もプレス向けに展示されていた。

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