このページの本文へ

ハイブリッドクラウド環境の構築を容易に

KVH、IBM SoftLayer向けの帯域保証型Ethernet回線を提供

2014年10月23日 15時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 10月23日、KVHはユーザーのオフィスやデータセンターと、IBMのクラウドサービス「SoftLayer」を帯域保証型Ethernet回線で接続する「etherXEN for SoftLayer」サービスを、2014年12月より開始することを発表した。インターネットを経由せずに、高速かつ安定的なネットワークで、専有型ベアメタルサーバーなどで自社に最適なクラウド環境を構築できる「SoftLayer」へ接続することにより、ITインフラの一部としてクラウドを利用するハイブリットクラウド環境の構築が可能となる。

IBMのクラウドサービス「SoftLayer」を帯域保証型Ethernet回線で接続する「etherXEN for SoftLayer」サービス

 KVHは、AWSとの閉域網接続「Direct Connect」を2012年より提供し、コストや信頼性、安全性、機動性の高い専用接続サービスを提供することで、ハイブリッドクラウドの需要の高まりに応えてきた。今回新たにSoftLayerの閉域網接続サービスである「Direct Link」との接続を行なうことで、ハイブリッドクラウドの新たな選択肢を提供するという。

 2014年5月に発表した「etherXEN」は、将来的なSDN対応も視野に入れた次世代Ethernetサービス。KVHが強みとしてきた超低遅延、高品質のEthernet回線の提供に加え、クラウドやデータセンターで必要とされる高い拡張性、柔軟性を実現するためのネットワークアーキテクチャを備える。コアバックボーンにおける高いレベルの冗長設計とオプションで冗長構成が可能なアクセス回線により、障害発生時には50msec内での自動切り替えが行なわれ、サービスへの影響を最小化。また、エンド・ツー・エンドでの回線帯域を保証する。

 回線終端装置設置済みの場合、最短10営業日以内に開通が可能となる。また、すべてのユーザーに1Gbpsのアクセスリンク容量を提供しているため、物理工事なしに帯域を柔軟に変更できる。これにより、初期導入時は100Mbpsで利用開始し、需要の変化に応じて1Gbpsに変更することも可能(10営業日以内の帯域アップグレード)。

 提供品目は、帯域保証型100Mbps、1Gbps、バースト型1Gbps(100Mbps保証、または300Mbps保証)から選択可能で、必要帯域に応じてコストを最適化することができる。サービスには、アベイラベイリティ保証、故障復旧保証、帯域保証、納期遅延保証が適用となる。

■関連サイト

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード