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ツタヤがニュース配信に参入、狙いは?

2014年10月22日 19時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 開始時から5000万人の会員を持ったオンラインプラットホームが生まれた。本やDVDなどの商品データベース、23万の加盟店契約を強みに、パートナー企業を取り込んでいく。

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のTメディアホールディングスが22日、「Pen Online」「madameFIGARO.jp」などオンラインメディアの記事を配信するプラットホーム「T-SITE」を開設した。

 22日の運用開始時点で配信されるのは「GIZMODE」「Lifehacker」など22誌。11月以降に「Newsweek日本版」など10誌を追加し、年内に合計40誌、月間800本の記事配信を予定する。

 記事と合わせて、代官山T-SITE、湘南T-SITEといったTSUTAYA店舗で開催されるイベントやキャンペーン情報、商品情報などを配信するプロモーション機能もある。

 商品情報をもとに同社オンラインサービスを使って、TSUTAYA店頭での在庫を確認したり、「TSUTAYAディスカス」を使った宅配DVDレンタルの手配も可能だ。

 狙いはプラットホームを通じたTSUTAYA店頭、アライアンス企業、ウェブサービスの売上増加。特に今後の成長が見込まれるのはオンラインプラットホームでの展開だ。

 T-SITEはニュースやキャンペーン情報の配信だけではなく、パートナー企業が参加できるプラットホームとしても展開する。第一弾はベンチャー企業のマーケティングを支援する「Tベンチャー プログラム」。

 T-MEDIAホールディングス代表取締役 櫻井徹社長は「T-SITEは日本最大級のオープンプラットホーム。パートナーを組める企業とサービスを展開したい」と話している。

 T-SITEの特徴は、9月末時点で5061万人という同社「Tカード」会員データベースを使ったレコメンド機能。会員としてログインすると、本人の趣味・趣向に合わせた分野の記事を表示する。

 掲載記事の一環として、「映画に関心がある人が選んだ書籍」「京都在住のオーガニックに興味のある人が選んだJ-POP」など、個人の趣味に合わせたランキングもあるという。


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