一瞬在庫が表示される! しかし……
各Apple Storeに何時頃配送のトラックがやってくるかなんてわかりません。Twitterのタイムラインをチェックするように、Apple StoreアプリでiPhone 6 Plus 64GB スペースグレー(Verizon)の購入直前ページを開きっぱなしにし、ピックアップ可否の確認ページをちょくちょく調べていました。
すると、我が家があるバークレーから2番目に近い、ピクサーのスタジオがあることでも知られるエメリービルにあるApple Store Bay Streetに、一瞬「ピックアップ可能」の文字が表示されたのです!
今だ、とばかりに迷わず購入手続きを進めます。現在Verizonを利用しているので、このiPhoneに買い換えるよう手続きを進めていました。iPhone 5sを割引価格で購入しており、当然2年経っていないのでフルプライスになるのですが、それは良いとして手続きを進めていると、見慣れない言葉が出てきます。
「Payment Passwordを入力して下さい」
一体何だろう、このパスワード。Verizonのアカウントのパスワードとも違うようで、何回か試しても通りません。仕方がないのでSafariを開いて、検索。どうやら4~5桁のパスワードであることがわかり、試してみると通りました。
しかし次の画面でエラーが出て、オーダーを確定させることができなくなりました。おかしいと思って手続きをキャンセルして元の画面に戻ると、がっくし。先ほどまで緑色で表示されていたBay Streetもグレーアウトし、「受取不可」に。他の人が購入していった模様です。
また一瞬の在庫を見つける必要がありそうです。おそらく、この方法、確率は低そうですが、1ヵ月待たなくても済むとも思います。あるいは1ヵ月以内には手に入れられる状況になるだろうとも予測しています。
1ヵ月後というともう感謝祭直前、いわゆるホリデーシーズンの幕開けとなり、米国で1年間に最もショッピングが盛んになる時期です。さすがにここのタイミングで「在庫がありません」という状況はAppleの決算の数字にも響くため、避けるべく取り組むのではないでしょうか。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
この連載の記事
-
第264回
スマホ
ライドシェアにシェアバイク、これからの都市交通に必要な真の乗り換え案内アプリとは? -
第263回
スマホ
Amazonが買収したスーパーマーケットで生じた変化 -
第262回
スマホ
日産「はたらくクルマ」でみたテクノロジーでの働き方改革 -
第261回
スマホ
WWDC19で感じたのは、体験をもとにアップルがサービスの整理整頓を進めているということ -
第260回
スマホ
LoTで、いかにして世界から探し物をゼロにできるか?:Tile CEOインタビュー -
第259回
スマホ
ファーウェイ問題で感じたテクノロジーと国家対立の憂鬱 -
第258回
スマホ
スマホでの注文が米国でのスタバの役割を変えた -
第257回
スマホ
10連休に試したい、ゆるやかなデジタルデトックス -
第256回
スマホ
人によって反応が異なるドコモの新料金プラン -
第255回
スマホ
「平成」と「令和」 新元号発表の瞬間の違い -
第254回
スマホ
Adobe Summitで語られたAdobe自身のビジネスや開発体制の変化 - この連載の一覧へ