YouTube、ニコニコ動画はいずれもスマートフォンで見られている 図表:ニールセン
画面が小さかろうと問題ではなく、話題になった瞬間に見られるのが大事なのだろう。
21日、ニールセンがスマートフォンの利用状況をまとめたレポートを発表。2013年4月からの1年間で「スマホシフト、パソコン離れ」が進行した実態が明らかになった。グーグルのユーチューブ、ドワンゴのニコニコ動画、各動画サービスの利用者数は、今年に入っていずれもスマホがパソコンを上回ったという。
調査によれば、スマホからのインターネット利用者数は2013年4月からの1年間で1172万人(41%)増加し、4000万人を突破した。一方、パソコンからの利用者数は50万人(9%)で微減、5200万人まで減少している。同じ勢いで推移すれば、遅くとも来年にはスマホとパソコンの割合が逆転する見通し。
スマホを引っ張ったのは40~50代の伸び。40代の利用者は1年で39%から50%へ11ポイント増やし、50代の利用者は同じく15%から30%へと倍増した。なお、数字はスマホとパソコンの併用者も含んでいる。
同社アナリストの中村義哉氏は、「マーケティング担当者が様々な施策を考える上で、スマホファーストが必須の考え方になっていることを表しているのでは」との見方を示している。動画サービスの伸びを考えると、スマホの動画マーケティングも企業にとっては課題となりそうだ。