通知領域やマルチタスク機能が強化
知人に一瞬端末を貸しやすくなった
ユーザーの観点からすると、通知(Notifications)が進化している。ロック画面に通知が表示できるほか(表示しない設定も可能)、重要な通知、たとえば音声の着信などについては、他アプリの起動中にも画面の上部に表示できるようになった。またアプリ単位で通知の許可や優先度を変更可能である。
バッテリー回りも強化され、デバイスの利用可能な時間を最大90分延長するとする。また、充電完了までもしくはバッテリー切れまでの時間表示の機能も追加されている。アプリ開発者向けには、自分が制作したアプリがバッテリーにどのような影響を与えているかの統計を表示するコマンドを用意する。
セキュリティーでは、「Smart Lock」と呼ばれるBluetooth接続のウェアラブル端末などから、ロックを解除する機能が用意された。また他人に端末を貸すとき用に、ゲストモードで特定の機能しか利用できないようにしたり、特定のアプリに画面を固定してしまうことが可能になっている。さらにスマホを忘れたときに他のスマホから、自分のメッセージや写真にアクセスする機能が追加されている。
AV面も強化されている。音声ではローレイテンシモードや5.1ch/7.1chオーディオ、USBオーディオ出力のサポート。ビデオではH.265による映像配信や4Kビデオの再生が可能になっている。
Android 5.0は「Nexus 6」「Nexus 9」と同時に正式版が登場予定で、各社のスマートフォンへは来年以降の搭載になると思われる。64bit対応に加え、UIの変更など、久々のメジャーアップデートらしい、次世代端末に向けた大幅刷新と言える。