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日本独自の進化を遂げた、新Office特集 第2回

日本MSは「間違いなく世界最高のオファー」と自信を見せる

新しいOfficeはなぜ日本だけで提供されるのか

2014年10月21日 09時00分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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「Officeプレインストール」は日本独自の仕組み

 OfficeプレインストールPCの普及率の高さは、日本の市場が海外と最も異なる点だ。

 PCの購入時にOfficeが付属することを当たり前のように思っている人は多いだろう。量販店でPCの前に掲示されているスペック表を見ても、必ずと言っていいほどOffice搭載の有無が明記されている。実はこれは日本独自の現象だ。海外でPCを買っても、Officeがバンドルされていることはまずないと考えていい。

日本ではほとんどのPCにOfficeがインストールされており、世界でも類を見ない使用率を誇るという

 PCの出荷台数に対してOfficeの出荷数を計算すると、日本では約94.1%のPCにOfficeが搭載されていることになるのだという。10月1日のOffice Premium発表会の際、日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、日本市場が「世界に類を見ない」ものであることを強調した。

 言い換えれば、日本のユーザーにとってOfficeはあくまで「PCに付属するもの」として認識されているため、自分で購入してインストールする意識は希薄なのだろう。日本だけで行われるプレインストール方式の販売スタイルと、高すぎる普及率のゆえに、ライセンス形態の大幅な変更や、Office 365のようなサブスクリプションサービスの市場投入がためらわれたのも当然と言えば当然かもしれない。

日本市場への最適化を果たしたのが「Office Premium」と「Office 365 Solo」

 結果的に導入された、プレインストール型とサブスクリプションのハイブリッドであるOffice Premiumは、日本市場に定着した永続ライセンスの販売方法を維持しつつ、サブスクリプションも(1年間無料で)利用できるという、他国に類を見ない豪華なライセンスとなった。10月16日の発売記念イベントにおいて、日本マイクロソフト Officeビジネス本部 プロダクトマネージャーの中川智景氏は、「間違いなく世界最高のオファーである」と自信を伺わせるコメントを残している。

 日本市場に最適化した新Officeは、果たして市場でどのように受け入れられるだろうか。

(続く)

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