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アルバネットワークス導入でモバイルデバイス対応のキャンパスへ

登録デバイスは4400台!流通経済大学、無線LAN導入から1年

2014年10月20日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 10月16日、アルバネットワークスは流通経済大学の龍ケ崎キャンパス(茨城県龍ケ崎市)と新松戸キャンパス(千葉県松戸市)全域をカバーする無線LANソリューションを2013年9月に導入した事例を発表。その後、安定した接続と運用を続け、導入から約1年が経ち、教職員や学生も4400台あまりのデバイスがArubaのソリューションによる無線LAN環境で使用されているという。

 流通経済大学は「実学主義」、「教養教育」、「少人数教育」の3つの教育理念のもと、1965年に設立。2003年に龍ケ崎キャンパスでネットワーク更改が行なわれ、2004年に新松戸キャンパスが設立されたが、携帯電話が主流だった当時から10年あまりが経過。デジタルネイティブ世代の学生にとって必需品になったスマートフォンをネットワークに接続できる環境が望まれていたという。こうした背景を受け、流通経済大学では無線LAN環境を前提としたネットワーク構築を進めた。

 流通経済大学は、キャンパス全域を無線LANでカバーする設計前提に、要件仕様を策定。以前はキャンパスごとに異なるベンダーからサービスを受けていたことで障害発生時などに切り分けが難しく、対応が遅れる事例が見られた。また、今後キャンパスで接続されるモバイルデバイスは、加速度的に多様化し、大量に増えることが予想されたため、柔軟なソリューションと迅速なサポート体制の実績をもつベンダーに統一することにしたという。また、物理的に離れた両キャンパスに大量のアクセスポイント(以下、AP)を設置するので、環境設定や制御が一括ででき、遠隔地から柔軟にコントロールできることが要件に盛り込まれた。こうした要件の下、競争入札の結果、Arubaの無線LANソリューションが採用されたという。

 流通経済大学は、龍ケ崎キャンパスに約230台、新松戸キャンパスに150台のAPと、DHCP/認証サーバーおよびモビリティ・コントローラーを各キャンパスに設置し、350台以上のAPの統合管理を実現しました。キャンパス間を広域Ethernetで接続しながらインターネット回線はそれぞれ個別に敷設。無線LANネットワークと学内ネットワークのセグメントを分離させつつ、両キャンパスを同じ構成にすることで、セキュリティを確保するとともにと高い冗長化を実現しました。そのうえで、APの接続にはMACアドレス認証を採用し、ディレクトリ上で管理している教職員や学生のID・パスワードとMACアドレスをひもづけることで、都度IDやパスワードを入力することなく簡単に利用できる環境を整えたという。学生 と教職員あわせて約5700名が在籍する流通経済大学において、現在約4400台あまりのデバイスのアドレスが接続登録されてるという。

 今回、無線LAN環境が高速で安全に整備されたことで、流通経済大学では来年度予定されている教育システム全体の更新に向け、授業のなかでいかにこれを有効活用できるか、検討や検証を進めている。また、大学等教育研究機関の間でキャンパス無線LANの相互利用を実現する、「eduroam」サービスへの参加を2014年10月1日から開始している。

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