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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第51回

カーソル移動や高精度変換が神! 「ATOK for iOS」を徹底解説

2014年10月17日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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よく使う定型文や単語を登録する

 キーボードに定型文ボタンがあり、手軽に利用できるのがうれしいところ。初期設定では顔文字など変わった定型文が登録されている。マーケティングのためのようだが、良かれ悪しかれ話題にはなったようだ。

「ABC」の上のアイコンが定型文ボタン。長押しすると、「ペースト」メニューも表示される

顔文字の定型文が登録されている。ユーザーが自分で編集・追加するのが前提だ

アプリを起動し、「ツール」をタップする

「定型文一覧」をタップする

定型文の一覧が表示される。「編集」で既存の定型文を変更でき、追加するなら「+」をタップする

WindowsやMacのATOKで出力した辞書ファイルをiTunes経由でアプリに取り込み、一括登録することができる

単語ごとに手動で登録することももちろん可能

iPad用はQWERTYキーボードが用意されている

 iPhone向け「ATOK」はフリック入力が基本だが、iPad向けにはQWERTYキーボードが用意されている。iPadの大きな画面だと、キーボード上の候補が表示される部分が大きいので、インライン表示でなくても違和感なく利用できる。また、iPhone 6 Plusでは、キーボードが左寄りもしくは右寄りで表示される。片手もちで入力しやすくなる工夫だろう。

iPadではQWERTYキーボードとなっている。候補の表示スペースが大きいので、快適に利用できる

iPhone 6 Plusの場合は、キーボードがiPhone 6と同じサイズで表示され、左もしくは右に寄せられる

今後もどんどん進化している予定のATOK

 以上が「ATOK」の説明書となる。現時点で、カーソル移動が可能な点と文節を確定しやすいというポイントだけで、筆者は星4つ付けられる。すでにデフォルトの日本語入力システムとして利用している。

 今後は、iPadでのテンキーキーボードやiPhoneでのQWERTYキーボードなどが増える予定とのこと。さらにジャストシステムはアップルに働きかけているようで、インライン表示にもいつか対応するかもしれない。ハードウェアキーボードで利用できないという制限もなくなる可能性もある。インライン表示できないのが我慢できないなら、今は見送りでいいと思うが、使ってみればそこまで気にならない。現時点でもメリットの方が弱点を上回っていると感じる。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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