日立製作所は、バッチ処理や機械学習などの高速化を実現する企業向けHadoopプラットフォームとして、高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10 X3モデル」を製品化。あわせてHadoopシステムに関するサポートサービスも強化し、10月16日から販売開始する。
新モデルでは、インテル Xeonプロセッサー E3-1200 v3製品ファミリーを新たに採用し、従来と比べ処理性能を約1.9倍に向上させるとともに、メモリー容量を従来の2倍となる最大32GBに拡張した。また、ベースユニット(シャーシ)あたり、従来の2倍となる最大160コアを搭載可能とするなど処理性能を強化。さらに、10GBASE-Tの内蔵LANスイッチを新たに採用したことで、ベースユニット間のデータ通信性能を向上。バッチ処理や機械学習など、Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析をさらに高速化させた。
また、Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera's Distribution including Apache Hadoop)」の最新版に対応した。複数のデータ処理を同一Hadoopシステム上で並行して実行可能となるなど、効率的かつ柔軟にシステムを利用できるという。
さらに、ハードウェアとソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービスである「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応した。Hadoop導入サービスの対象に日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」も追加。企業でのHadoopシステム構築や利用を全面的に支援する。