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業界人の《ことば》から 第113回

20年前の最速スパコン、いまのスマホと同じ性能

日本の電子製品出荷額、全世界でのシェアが10ポイントも減少

2014年10月14日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「いまのスマホは、20年前の世界最高速のスパコンと同等の性能がある。それが、みなさんの手のなかにある」(JEITAの山本正已会長)

世界における日本の電子工業出荷額の割合は17%
10年前より10ポイント減少

 10月7日~11日までの5日間、千葉県千葉市の幕張メッセで、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」が開催された。

 主催者は、CEATEC JAPAN実施協議会。同協議会を構成する団体のひとつ、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の会長を務める、富士通の山本正已社長は、開催初日に、「強いIT・エレクトロニクス産業がリードする、ビジネス・社会イノベーション」をテーマに基調講演を行った。

 講演では、IT・エレクトロニクス産業の現状とともに、ITやエレクトロニクス技術による社会貢献、業界が目指す将来などについて言及した。

日系企業のシェアは17%。金額は変わらないが10年前に比べてシェアが10ポイント落ちた。

 JEITAの調べによると、日本系企業の電子工業出荷実績は33兆円。全世界の17%を占めるという。この10年間の出荷実績はほぼ横ばいで推移しているが、全世界のなかにおける構成比は年々減少傾向にあるという。

 山本会長は、「2005年には日系企業が占めた割合は27.1%だった。それに比べると、この10年で10ポイントも構成比が減少している。IT・エレクトロニクス産業は元気がないと言われたり、あるいは周りから心配されている理由はここにある」とする。

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