このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

決済システム、タクシー配車、音楽ストリーミングサービスなどなど

LINEのカンファレンスは新サービスの発表が満載

2014年10月09日 20時33分更新

文● コジマ/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「これから始まる、LINEの新しい世界をお楽しみください」

 LINEは10月9日、同社が運営する無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」についての事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催した。

 冒頭の言葉は、カンファレンス最初の登壇者である、代表取締役社長 CEOの森川亮氏の発言だ。それを裏付けるように、多くの新サービスや、事業構想に関しての発表が続いていた。主なものを紹介していこう。

LINEアプリ上で送金・入金・決済する「LINE Pay」

LINEアプリ上で決済する「LINE Pay」

 「LINE Pay」は、オンライン(PC、スマートフォン)・オフライン問わず、LINEおよびLINE関連サービス、また提携している店舗やWebサービス・アプリ内における支払いをLINEアプリ(iPhone/Android)上から行うことができる決済システム。

 支払いの決済は、クレジットカードとの連携のほか、コンビニエンスストアおよび提携銀行(みずほ銀行および三井住友銀行)の口座を通じて事前にチャージすることにより、利用可能となる。

共同購入の割り勘時に、まず代表者がまとめて、LINEのメッセージで入金をお願いするなど、LINEならではの使い方ができる

 LINEならではの特徴として、LINEでつながっている友人間で、決済した商品・サービスの購入費用を複数人で「割り勘」したり、相手の銀行口座を知らなくても友人のLINE Pay口座宛に送金したりすることが可能。

 なお、セキュリティシステムとして、LINEとは別の2次認証パスワードを必須にするほか、iPhoneはApple Touch IDによる指紋認証でのパスワード照会を利用する。さらに、PCサイト利用時にはスマートフォン認証を採用する予定。

不正ログインなど、ネガティブな話題を聞くことも多くなってしまったことを配慮してか、セキュリティー面に気を使っていることはプレゼンでも強調されていた

 公開はこの冬を予定しており、まずはLINEおよび提携Webサービス・アプリでの決済利用を開始し、順次、オフライン店舗などでの利用にも対応するという。なおチャージ機能は日本のみとなり、日本以外の国はリリース時点ではクレジットカード連携のみの対応となる。

タクシー配車サービス「LINE TAXI」

 「LINE TAXI」は、日本交通との提携により、LINEアプリ内および、LINE TAXI専用公式アカウントからタクシーを呼べるというサービス。

タクシー配車サービスアプリにLINEも参入。もちろん支払いはLINE Payを利用可能

 GPSおよび建物情報の入力により、指定した場所に配車し、支払いはLINE Payで済ませることが可能。今冬に予定している東京限定版の先行リリース時には、日本交通が保有する約3300台の車両が対象となり、その後予定している全国展開時には、日本交通が「全国タクシー配車」アプリを通じて提携するタクシー事業者123グループが保有する合計約2万2000台が順次対象となる予定。

デリバリーサービス「LINE WOW」

 「LINE WOW」は、韓国最大のフードデリバリーアプリ「Baedal Minjok」を展開するWoowa Brothersとの共同出資により設立した新会社、LINE Bros.による、LINE初のオンデマンドECサービス。配達エリアを東京都渋谷区内に限定したソフトローンチとして展開し、今後は、対象のメニュー・店舗・エリア・配達時間などを順次拡大していくという。


(次ページでは、「すべてのLINEユーザーが持てる、もう1つのアカウント」)

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン