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”次のスマホ・タブレット”が分かる! 部材や充電が熱いCEATEC 2014

2014年10月09日 11時00分更新

文● 林佑樹(@necamax

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 CEATEC JAPAN 2014のシーズンだ。10月11日まで幕張メッセで開催中で、すでにビジネスデイに訪れた人もいれば、土曜日に見に行こうと考えている人もいるだろう。

 今年のCEATEC JAPAN 2014は数年先の未来を扱っている雰囲気で、まずNEXTイノベーションプラザでは、社会モデルのビジョンを提案するブースが並ぶ。ライフ&ソサエティステージではスマートグラスやスマートウォッチ、8Kテレビジョンなど、少し先の未来を体験できるといった具合。

 キーテクノロジーステージは、それらふたつのステージのベースになる技術や部材の展示が中心だ。提案や技術に続き、さらにその基礎といった流れになっているといってもいいだろう。

 というわけで、CEATEC JAPAN 2014のキーテクノロジーステージで気になったものをチェックしてこう。同ステージは小さなブースが多く、それぞれ色んな方向に尖っているため、3周くらいするのがオススメだ。「なんだかわからんが、とにかくよし!」の精神で見ても楽しいので、探検をオススメしたい。次世代のスマホ・タブレットに詰まっている部材がいっぱいなのだ。

パナソニック
直径3.5mm〜4.5mm、ボタン電池がピン形に小型化

 パナソニックブースで気になったのは、ピン形リチウムイオン電池と「HEVC Decoder ProXStream EX」のふたつだ。

 まずピン形リチウムイオン電池は、いわゆるボタン電池の形状進化に該当する。ボタン電池は、かつて小型端末に搭載可能な電源として開発されたが、ウェアラブルデバイスなどの小型端末の場合はそれでも巨大であるため、その電源として耐えられるよう小型化した。また二次電池化にも成功しており、交換不要という点も注目だろう。

ボタン電池シリーズとピン形リチウムイオン電池が展示されていた

ピン形リチウムイオン電池。1円硬貨との比較がされていた。とても小さく、細い

 サイズは直径3.5mm〜4.5mm、高さ20mm〜35mm。容量は10〜50mAhで、出力は1〜50mAだという。スマートウォッチの場合、消費電力はまだ大きいため、ピン形リチウムイオン電池を搭載した製品の登場はもっと先の話になるが、簡素な計測機器であれば、ピン形リチウムイオン電池だけでよく、より小型化が実現するだけでなく、デザインの自由度も高くなる。ともあれ、これまでのボタン電池のイメージのまま見ると、何かと高まるので一見をオススメする。

ピン形リチウムイオン電池の解説パネル

新動画圧縮規格HEVC再生用ソリューション
「HEVC Decoder ProXStream EX」

 「HEVC Decoder ProXStream EX」は、Stream入力からビデオ出力まで4K/60p/10bitに対応したPCI Expressボードだ。HEVC規格の上限である160Mbpsまで対応しており、ブースでは40Mbpsと160Mbpsの比較デモが行なわれていた。2〜3mほど離れた状態だと解像感の違いを体験できるほか、間近で見ると描写の甘い部分有無を確認できる。すぐにコンシューマーまで降りてくるものではないが、見ておいて損はないデモだ。

HEVC Decoder ProXStream EXのボード。PCI-Express x4接続

撮影してみたが、写真では伝わりにくいのが残念

HEVC Decoder ProXStream EXは、HDCP 2.2、HDMI 2.0もサポート

WiGig(Wireless Gigabit)小型モジュールの情報も。WiGigは、通信距離は10mほどだが、最大7Gbpsという超高速通信を実現する無線通信規格。IEEE802.11adベースであること、WiGig AllianceとWi-Fi Allianceが統合したことから、さらに注目されている

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