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「Tokyo MotionControl Network Vol.09 with Windows女子部」レポート

Kinect活用のゆきりんロボ降臨!最新の3D認識ビジネスを追う

2014年10月08日 11時00分更新

文● 河内典子(@mucchio)

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Kinectを活用したゆきりんロボもやってきたTokyo MotionControl Networkをレポート!

10月1日、KinectやLeapMotionなどの3D認識技術を披露しあうイベント「Tokyo MotionControl Network Vol.09 with Windows女子部」が日本マイクロソフトで開催された。ここではセンサーの必要性に関するセッションとライトニングトークの模様をお伝えする。

意外とおおざっぱな人間は、センサーで情報の知覚を補うべし

 もともと、Kinectを使ったアプリケーション開発を手がけるソフトウェア開発会社3社(ネクストシステム、デザイニウム、システムフレンド)と、商社で3D認識技術関連の事業開発を行なっていた伊藤武仙氏が発起人となり、3D認識技術ビジネスの中心になりたい人たちの飲み会として企画されたTokyo MotionControl Network。回を増すごとに参加人数を増やし、「未来を語り世界を出し抜きましょう」という理念を掲げたアイデアカフェやダフティというDJとコラボイベントも実現している。今回はWindows女子部とのコラボイベントで、会場となった東京・品川の日本マイクロソフトでKinectを担当する鵜木健栄氏のプレゼンテーションが面白かったので紹介したい。

 鵜木氏によると、ある研究では、わたしたちが情報を知覚するときの内訳は、視覚:83%、聴覚:11%、臭覚:3.50%、触覚:1.50%、味覚:1%となっている。視覚と聴覚で94%となり、これを補佐するセンサーがKinectというわけだ。

「情報を知覚する内訳」

 鵜木氏は「人間の情報を知覚する限界を突破するためにセンサーがある。センサーを使って見えないデータや情報を知ることが大事だ」と語った。さらに、情報を知覚したあとが重要だとし、情報を使って何をさせたいのかをじっくりと考える必要があり、必要な情報と必要でない情報の区別をし、自分のしたいことを先に汲み取るのが、センサーの持つ意義だという持論を展開した。

 一方で「人間は意外とおおざっぱ」だと指摘。人間は指を1ピクセル動かしたり、塩を3グラム取ったりできない。そういった細やかなコンピュータの動きは、センサー技術と組み合わせることで、より恩恵を得られると語った。

だれでも使えるUI、自分自身を管理するためのビッグデータ

 センサー技術によって、より多くの人がコンピュータの恩恵を得られる機会が増える。コンピュータと人との対話が成立し、コンピュータに何かをさせられる。つまり、センサー技術で人の動作を判断できるため、その動作により、その人が何をしようとしているかを推測させ、その人の求める何かを実現させる。たとえば、自動ドアのセンサーを使って、あるトリガーを設定して任意で入店できる人を制限したり、身長のログなどの、店が求める何らかのデータを収集したりもできる。

 また、未来のセンシングデバイスのコントローラーの姿として、Natural User Interfaceを紹介した。その特徴として、パソコンが使えない一般の人でも身一つで事が足りること(直感的、衛生的)、人の言動に関する役立つ情報の収集、従来のUIと根本的に異なることの3つを挙げた。

「人間にとってより自然で直感的な動作や仕組みとはどんなだろう」

 さらに、音声認識技術にふれ、一度慣れるとその便利さに驚くと語った。シャイな日本人はやりづらいが、いまや、アメリカの小中学生は音声検索を一般的に利用しているそうだ。

 センシングデバイスで蓄積したデータの活用法としては、「ビッグデータというキーワードで漠然と捉えがちだが、もっと、個人の身体的なデータを、その個人の健康管理に役立てるような使い方がある」とする。たとえば、朝ごはんを食べるときに必ずお椀より箸を先に持つ人がそうでなかったたりとか、靴下を履くときにいつも左足からにする人が逆足からにしたりしたら、何か身体の中で変異が起きたかもしれない。肌の色の変化のログを1年間取っておき、昨日との違いをアラートさせ、ノーマルな状態と異常な状態の間でアラートを出し、身体の不調があったかもというような、日常の中で自分達では気がつきにくいことを検出するような活用法を勧めた。

 鵜木さんは、「センシング技術で人間の進化のバックエンドをサポートしたい。センシング技術が目指すべき方向性は、『感じる科学』や『シングラリティは近い』にあるような世界だ」と語り、攻殻機動隊やサマーウォーズのアニメの世界を紹介した。

 なお、Kinect for Windows v2センサーは現在、パブリックプレビュー中。すでに、100社以上の会社が開発に乗り出していて、Windows 8.1さえあれば、だれでも開発ができるという。

Kinect、Oculus Rift、LeapMotionでここまでできる!

 また、参加者による3D認識技術を使った作品のライトニングトークやデモンストレーションで会場は多いに盛り上がった。傾向としては、Kinectを使った作品、プロジェクションマッピング作品、Oculus Rift開発キットとLeap Motionのマウントディスプレイを組み合わせた聴覚と視覚で楽しむ作品の3つが主流であった。写真とキャプションで紹介していく。

「Kinect2でEV3を操作する」というタイトルでプレゼンした初音玲氏。開発者にKinectアプリケーションの開発を勧めたOculus Riftを使った楽器を披露した谷口直嗣氏
テレビ東京の開運!なんでも鑑定団に機械式計算機で出演したばかりという渡辺登氏大阪市役所の角氏。大阪のイノベーションハブを運営し、モノアプリハッカソンを開催している。腕に巻かれたのは、イベントで開発された「モフバンド」
センサーを使った空間演出事例を紹介したnakedの長谷川亮氏(右)と発起人の伊藤氏(左)。長谷川氏は、お台場のガンダムやトランスフォーマーといった第一線のプロジェクションマッピングの仕事をしている
Oculus Rift☓Leap Motionの可能性をプレゼンしたMIRO氏。写真は瞳孔間距離(IPD)を計測するアプリデモの前振り。彼は、ドワンゴでニコファーレの立ち上げでビジュアルテクニカル面を担当した人だ湯村翼氏が紹介したMacのキーボードにプロジェクションマッピング。「自宅でも気軽にmacのキーボードにプロジェクションマッピングできます」という、このアプリはapp形式で配布している

(次ページ、ゆきりんロボはなぜ生まれたか?「ゆきりんのような彼女がほしい」が原動力)


 

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