大昔は関西地方でしか知名度のなかった帆布かばんの「一澤帆布店」だったが、創業家兄弟の意見の違いやブランドを巡るゴタゴタが起こり、ちょうどインターネットの拡張期でもあり、その話題は全国的に有名なストーリーとなった。
事の顛末に興味のある人はネットに多く掲載されているログを見ていただくとして、この騒動を通して、従来唯一だった一澤帆布店からいくつかの新しい店が生まれることとなった。
どれが本物だとか、どれが直系だとかは別にして、いずれのお店も筆者の知っていた1970年代の良き伝統と品質を今も引き継いでいるように思える。
筆者が今回衝動買いしたのは、京都知恩院向かいにある小さな「喜一澤」(KI-ICHIZAWA、●一澤と略表記)のトートバッグだ。もう1つの大きな「一澤信三郎帆布」は同じ東大路通に面しているが、もう少し北側に位置する。
※編注:上記の●は草書体の「喜」(上の写真参照)。以下同カメラかばんとして選んだ
「喜一澤」の一澤帆布製かばん
喜一澤で筆者が衝動買いした一澤帆布製のかばんはかなり底面積が大きく、十分ショルダーベルトにもなりうる長い持ち手の付いたトートバッグだ。昔、一澤帆布店の創業者が創ったと言われる伝説の「牛乳配達かばん」にも似ている。
喜一澤ではこのトートバッグと一緒に、カーキ色(お店では“国防”と記述)帆布製の名刺&定期入れとキーホルダーも同時に衝動買いした。
今回、筆者が喜一澤のトートバッグを購入した目的はただ1つ。以前から、開口部の大きなトートバッグを普段使いの“カメラかばん”にしたかったからだ。
国内外の多くの有名なカメラケースは、ホコリなどからの保護のためか、必ずフラップやカバーが付いているモノが多い。
かばんの目的を真面目に考えれば仕様は納得できるのだが、撮影や移動中に頻繁に行なうカメラの取り出し、そして撮影、収納作業の繰り返しのたびに、その開閉が極めて面倒なのだ。
また、多くのカメラ専用の高級バッグは革製で重量もあり、安全確実を目指し肩に斜めがけタイプが多い。
(次ページに続く、「カメラにレンズ2本、予備バッテリーに筆記用具を入れても……」)
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