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T教授の「戦略的衝動買い」 第302回

デジカメバック代わりに「喜一澤」製の“帆布かばん”を衝動買い!

2014年10月01日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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カメラの機敏性を高めるには、1番がカバンなし、2番がワイドトート

カメラの機敏性を高めるには、1番がカバンなし、2番がワイドトート

 大昔は関西地方でしか知名度のなかった帆布かばんの「一澤帆布店」だったが、創業家兄弟の意見の違いやブランドを巡るゴタゴタが起こり、ちょうどインターネットの拡張期でもあり、その話題は全国的に有名なストーリーとなった。

 事の顛末に興味のある人はネットに多く掲載されているログを見ていただくとして、この騒動を通して、従来唯一だった一澤帆布店からいくつかの新しい店が生まれることとなった。

 どれが本物だとか、どれが直系だとかは別にして、いずれのお店も筆者の知っていた1970年代の良き伝統と品質を今も引き継いでいるように思える。

お家騒動の後、生まれた「喜一澤」(●一澤)の実売店舗は京都知恩院向かい

お家騒動の後、生まれた「喜一澤」(●一澤)の実売店舗は京都知恩院向かい

 筆者が今回衝動買いしたのは、京都知恩院向かいにある小さな「喜一澤」(KI-ICHIZAWA、●一澤と略表記)のトートバッグだ。もう1つの大きな「一澤信三郎帆布」は同じ東大路通に面しているが、もう少し北側に位置する。

※編注:上記の●は草書体の「喜」(上の写真参照)。以下同

カメラかばんとして選んだ
「喜一澤」の一澤帆布製かばん

白い帆布製のトートは汚れやすく日に焼けるが、丁寧に長く使えば風格になる

白い帆布製のトートは汚れやすく日に焼けるが、丁寧に長く使えば風格になる

 喜一澤で筆者が衝動買いした一澤帆布製のかばんはかなり底面積が大きく、十分ショルダーベルトにもなりうる長い持ち手の付いたトートバッグだ。昔、一澤帆布店の創業者が創ったと言われる伝説の「牛乳配達かばん」にも似ている。

新しいブランドタグとなる「●一澤」。オーナーである一澤喜久夫(創業者の四男)の一字を草書体で使用している。懐かしい「東山知恩院前下ル」の表記はなくなった

新しいブランドタグとなる「●一澤」。オーナーである一澤喜久夫(創業者の四男)の一字を草書体で使用している。懐かしい「東山知恩院前下ル」の表記はなくなった

キーホルダーと定期、名刺ケースも一緒に購入した。タグについていた“国防”というカラー表記がグッドだった

キーホルダーと定期、名刺ケースも一緒に購入した。タグについていた“国防”というカラー表記がグッドだった

 喜一澤ではこのトートバッグと一緒に、カーキ色(お店では“国防”と記述)帆布製の名刺&定期入れとキーホルダーも同時に衝動買いした。

 今回、筆者が喜一澤のトートバッグを購入した目的はただ1つ。以前から、開口部の大きなトートバッグを普段使いの“カメラかばん”にしたかったからだ。

 国内外の多くの有名なカメラケースは、ホコリなどからの保護のためか、必ずフラップやカバーが付いているモノが多い。

 かばんの目的を真面目に考えれば仕様は納得できるのだが、撮影や移動中に頻繁に行なうカメラの取り出し、そして撮影、収納作業の繰り返しのたびに、その開閉が極めて面倒なのだ。

 また、多くのカメラ専用の高級バッグは革製で重量もあり、安全確実を目指し肩に斜めがけタイプが多い。

(次ページに続く、「カメラにレンズ2本、予備バッテリーに筆記用具を入れても……」)

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