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米Google、新しいパンダアップデートの導入発表

2014年09月26日 12時32分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Google は2014年9月26日、パンダアップデートを開始した。同社英国法人のPierre Far氏(Webmaster Trends Analyst)が Google+ への投稿で明らかにした。

来週には完全にアップデートが完了する。今年3月の予告通り、コンテンツ品質をより適切に判断するための新しいシグナル(手がかり)を追加することで、優れたコンテンツを保有しつつも従来は評価されづらかった可能性がある、中小規模のサイトが恩恵を受ける可能性があると述べている。今回のアップデートによる検索への影響は地域や言語によるが、おおよそ3%から5%。





cf.
Google ペンギンアップデート3.0 は2014年内に実施


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先日、ペンギンアップデートが予告された時に「9月下旬から10月中旬くらいでは」と Twitter と Google+ でコメントしたのですが、実際にやってきたのはパンダの方でした。

(業界関係者の方にとっては常識だと思いますが)大半の方は知らないと思いますので、少しだけ解説を。

近年の Google は、(特に SEO業界関係者に影響するような)検索技術やアルゴリズムに関する新しい発表を、検索業界のカンファレンスである、SMX (Search Marketing Expo)または Pubcon の開催にあわせて発表する傾向があります。具体的には、毎年6月開催の SMX Advanced(シアトル)、9月末開催の SMX East(ニューヨーク)、そして10月開催の Pubcon(ラスベガス) です。

こうした場・イベントの活用方法はおおよそ2パターンあり、(1) SMX(Pubcon)開催1~2週間前に検索アルゴリズム更新・変更を発表・実施して、直後のSMX (Pubcon)のセッションやキーノートでGoogle関係者(大抵は Matt Cutts氏)が詳細について語る、(2) SMX (Pubcon) 開催中に発表して、後日実施される、のいずれかが最近のトレンドです。

直近で行われるイベントは、SMX East が9月30日から10月2日、Pubcon が10月7日~9日ですから、この開催日から計算すると9月下旬または10月中旬が有力だったわけです。もともと Google は比較的大きめの検索アルゴリズムの変更を夏頃に行うことが多いのですが、検索業界関係者が多く集い、注目度も高い大きめのイベントで、かつ Google 関係者も多数登壇するこうした場がちょうどいいんでしょうね。きっとアルゴリズム変更後は多数の質問や苦情が寄せられているのでしょうし(笑

蛇足ですが、Google はホリデーシーズンには大きな検索アルゴリズムの変更をしない(2003年の Florida Update 以後、この時期に大きな検索順位変動が発生したのは2013年12月アップデート程度)こと、他の大きめのカンファレンスは SMX West (サンノゼ、2月)と、Google開催のイベント(5~6月)くらい、そして説明の場としてこうしたカンファレンスが利用されることを考えると、Google が何かしそうな時期というのはある程度予測することができたりします。全然関係ない時期に発表されることも多いですけどね。

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