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T教授の「戦略的衝動買い」 第301回

IBM「CrossPad」の再来か!? 「CamiApp S」を衝動買い!

2014年09月24日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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クラウドとの連携機能に時代を感じる

メモパッドの2ヵ所にある再利用可能な粘着性シートで専用メモを固定する

メモパッドの2ヵ所にある再利用可能な粘着性シートで専用メモを固定する

これだけ持ち歩けばどこでもデジタルノートを活用できる

これだけ持ち歩けばどこでもデジタルノートを活用できる

メモパッドタイプで使えるのは3種類のメモ。下から、方眼、横罫、打ち合わせ記録罫

メモパッドタイプで使えるのは3種類のメモ。下から、方眼、横罫、打ち合わせ記録罫

 CamiApp S(メモパッド)には、3種類のメモ用紙が用意されている。ごく一般的な「横罫」と「方眼」、そして「打ち合わせ記録罫」と呼ばれるサーバー側のOCR機能と組み合わせてGoogleカレンダーにマッピングするための、日時などの専用カラムが設けられた特殊タイプだ。

メモタイプを切り替えた時には、現在のメモタイプをメモパッドに知らせるために各メモの最初のページにあるチェックボックスにチェックをする操作が必要だ

メモタイプを切り替えた時には、現在のメモタイプをメモパッドに知らせるために各メモの最初のページにあるチェックボックスにチェックをする操作が必要だ

3種類のメモタイプ。左から、打ち合わせ記録罫、方眼、横罫

3種類のメモタイプ。左から、打ち合わせ記録罫、方眼、横罫

 新しいメモをメモパッドにセットした時に行なうことは、最初のページをめくったグリーンのページで指定されたボックスにチェックを入れることだ。チェックすることでメモパッド側が自分に取り付けられたメモの種類を認識することができる。

メモパッドの右側面には、Bluetoothスイッチ、電源スイッチ、microUSBポート、そして電池残量やBluetoothのステータスなどを示すLEDが3つある

メモパッドの右側面には、Bluetoothスイッチ、電源スイッチ、microUSBポート、そして電池残量やBluetoothのステータスなどを示すLEDが3つある

Android版はPlayストアから、iOS版ならApp Storeからアプリをダウンロードできる。Android版は2つのアプリを導入する

Android版はPlayストアから、iOS版ならApp Storeからアプリをダウンロードできる。Android版は2つのアプリを導入する

BluetoothでスマホとCamiApp Sをペアリングする

BluetoothでスマホとCamiApp Sをペアリングする

ペアリングが終了すれば、CamiApp Sで描いた結果が自動的にスマホに転送される

ペアリングが終了すれば、CamiApp Sで描いた結果が自動的にスマホに転送される

 続いてメモパッドと、専用アプリをダウンロード導入したスマートフォンをBluetoothでペアリングする。そしてメモパッドに筆記された絵や文字は、メモの右下に位置する「SAVE」チェックボックスにチェックを入れるだけでスマホに自動的に転送される。

 デジタル化されたデータがBluetoothで空中を飛んで、メモパッドからスマホまで届くCamiApp S。CrossPadは、デジタル化された筆記データがシリアルケーブルを介してPCに転送される。通信形態の違いはあっても、ここまでのところは15年の歳月の違いをそれほど感じない。

 CrossPadの時代とCamiApp Sの時代の最大の違いは多人数で、あるいはマルチクライアントでデータを共有できる「クラウド」の存在だ。

 筆者の愛用しているLiveScribeのWi-Fi Skyペンのように、スマホやPCを経由することなく、宅内ルーターやモバイルルーターから直接、クラウドであるEvernoteにデータをアップロードできるデジタルペンもすでにあるが、表面に特殊な処理をした専用紙を使う関係でランニングコストが少し高い。

アクションマーカーで
複数のクラウドサービスを便利に活用

CamiApp Sとスマホは極めて簡単に連携できるので拍子抜け……。メモ用紙の右下にある2つのチェックボックスが重要だ。左側はアクションマーカーの数字を書くボックス、右側はこのページをスマホに転送するためのチェックを入れる起動ボックス

CamiApp Sとスマホは極めて簡単に連携できるので拍子抜け……。メモ用紙の右下にある2つのチェックボックスが重要だ。左側はアクションマーカーの数字を書くボックス、右側はこのページをスマホに転送するためのチェックを入れる起動ボックス

スマホ経由でどのクラウドサービスにデータを送るかをアクションマーカーで設定できる

スマホ経由でどのクラウドサービスにデータを送るかをアクションマーカーで設定できる

 CamiApp Sはスマホ上のアプリを経由してユーザーが指定した任意のクラウドに、目的のデータを自動的にアップロードすることができる。このクラウド連携には、従来からCamiAppsの基本コンセプトにもある「アクションマーカー」を使用する。

 ユーザーは、任意のクラウドに今筆記したばかりのメモをデータ化して送りたければ、メモ右下の「アクション」ボックスに0から7までの数字を記述した後、SAVEボックスにチェックするだけで、自動的に筆記データを目的のクラウドにアップロードしてくれる。

メモの表紙の裏に対応表がある。何番にどのクラウドサービスを割り振ったか忘れないように書いておけば安心だ

メモの表紙の裏に対応表がある。何番にどのクラウドサービスを割り振ったか忘れないように書いておけば安心だ

 アクションマーカーは、スマホアプリ上では3bitイメージで表示され、000(0)~111(7)までの8種類のアクションを任意のクラウドサービスに割り振ることができる。筆者は、デフォルトでもっともよく使用するDropboxを0番、Googleドライブを1番、Evernoteを2番、One Driveを3番に割り振って使っている。

 0番のDropboxは、特にメモに数字を記入しなくてもデフォルトクラウドという扱いなので、普段、筆者はSAVEボックスにチェックするだけで筆記データは、スマホに送られるとともに自動的にDropboxにも転送される。

いろいろなメモを書いて、いろいろなクラウドサービスに転送してみた

いろいろなメモを書いて、いろいろなクラウドサービスに転送してみた

アクションマーカーの3番に設定したOneDriveに転送された筆記データ

アクションマーカーの3番に設定したOneDriveに転送された筆記データ

Evernoteに転送された筆記データ(最上段)

Evernoteに転送された筆記データ(最上段)

 実際に、筆記データをDropboxはじめ筆者のすべてのクラウドにアップロードしてみたがすべてうまくいった。

 サービス法人の異なるクラウドを同時に数種類以上使うユーザーは珍しいとは思うが、自分がどのクラウドを何番に割り振ったか忘れないためにメモ用紙の表紙の裏側には”アクションマーカー設定メモ”が用意されている。

Evernoteに転送された筆記データの拡大編集表示。アクションマーカーボックスにはEvernoteを示す「2」と書かれていることがわかる

Evernoteに転送された筆記データの拡大編集表示。アクションマーカーボックスにはEvernoteを示す「2」と書かれていることがわかる

アクションマーカーの2番であるGoogleドライブに転送された筆記データ

アクションマーカーの2番であるGoogleドライブに転送された筆記データ

(次ページに続く、「デジタルペンが抱える昔からの課題」)

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