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JCBがクレジットカード情報のビッグデータ活用でO2O

2014年09月17日 05時31分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ジェーシービー(JCB)は16日、リアルタイムのクーポン・情報配信サービス「イマレコ!(IMA-RECOMMEND!)」を開発したと発表。2015年度下期のサービス本格展開開始を目指し、10月~2015年3月に約半年間、東京・新宿エリアで実証実験を行う。

 「イマレコ!」は、JCB会員の属性や、利用者が事前に登録した趣味・嗜好などの情報、また、クレジットカード利用時の状況などのビッグデータをもとに、カード決済に連動したクーポンやお得情報を配信するもの。利用者に適した当該加盟店の情報をリアルタイムでスマホやフィーチャーフォンに届けるサービスとなる。オンラインからリアルへと顧客を導こうという「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」手法でもある。

「イマレコ!」のサービスイメージ
「イマレコ!」のサービスイメージ

 実証実験は新宿エリアを対象とし、小田急百貨店、ぐるなび、ココカラファイン、ジェイティービー、新宿TSUTAYA、新宿メトロ食堂街、髙島屋、東日本電信電話、ビックカメラ、Flags、丸井、三越伊勢丹、モンテローザ、ヨドバシカメラとの協業で実施する。

 特徴の1つは、利用者へ情報を届けるタイミング。利用者がJCBカード加盟店店頭でクレジットカードを利用した際、そのオーソリゼーション(信用情報の照会)を検知し、周辺店舗のクーポンなどお得な情報をリアルタイムで配信する。利用者にとっては、カードで買い物をした近所のお店に関するお得情報を受け取れるメリットがある。

「イマレコ!」の利用の流れ
「イマレコ!」の利用の流れ

 また、配信する情報は、利用者の属性や嗜好などと、店側の設定した条件にマッチしたものとなるため、利用者にとっては受け取る情報が興味や関心を持ちそうなものにまとめられているメリットがある。

 「イマレコ!」は、クレジットカード決済情報を活用したリアルタイムのクーポン・情報配信サービスとして日本初。実証実験やその後の展開に注目したい。

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