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記者の耳 ちょっとそこらで聞いた話

プライバシーかアダルトバナーか、それが問題だ

2014年09月21日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 アウディオーナーはシャンパンやスパークリングワインを買い、BMWオーナーは高級な赤ワインを買い、そして国産車オーナーは6本いくらのお得なワインセットを買っている――デジタル広告カンファレンス「ad:tech tokyo 2014」で、楽天にそんな調査結果があると聞きました。

 なんだ単なるPOSデータのクロス集計じゃないかと思いますが、アドテクノロジーの面白みは、そうして特定した人物像から似たような傾向を持つ他の利用者をリアルタイムに導けることです。

 たとえアウディに乗っていなくても、オンラインでの行動履歴から似たようなライフスタイルを持つ「潜在的なアウディオーナー」をプログラムで見つけだし、ピンポイントで広告を打ちこんでいける。

 グーグルを始めとするアドテクノロジーの先進企業がつねに私たちをじろじろ見ていると思うと不気味な気もしますが、アダルトバナーのように通勤電車や会社では見たくない広告が、自分のライフスタイルにあった広告に変わるなら、ある程度いいのかなあ……という気持ちもあります。皆さんはどう思いますか?


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