バッテリー駆動時間は公称値より長い!
続いて、「10P1100T-AT-FE」のベンチマーク結果を紹介しよう。
Windows 8.1の快適さを表わす「システム評価ツール」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)のスコアは、CPUの性能を表わす「CpuScore(Windowsエクスペリエンスインデックスの「プロセッサー」)」が「6.3」、メモリーのアクセス性能を表わす「MemoryScore(同「メモリー」)が「4.5」、デスクトップの描画性能を表わす「GraphicsScore(同「グラフィックス」)が「4.1」、ゲームプレー次の3D描画性能を表わす「GamingScore(同「ゲーム用グラフィックス」)が「4.2」、ストレージのアクセス性能を表わす「DiskScore(同「プライマリハードディスク」)が「7.15」という結果となった。
「Windowsシステム評価ツール」の結果 | |
---|---|
CpuScore(プロセッサー) | 6.3 |
MemoryScore(メモリー) | 4.5 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 4.1 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 4.2 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 7.15 |
グラフィックス性能は文書作成やメールチェックなどにそれほど影響しないため、関連スコアを気にする必要はない。メモリーのスコアが低いのは単に容量が2GBと少ないだけで、これは仕方のない結果だ。意外だったのは、CPUのスコアが高い点。Atom系プロセッサは非力というイメージがあるが、これだけのスコアならWindows 8.1を十分快適に使えるはずだ。
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードで87.01MB/秒という結果となった。高速なSSDと比べると速いとはいえないが、eMMCということを考えれば納得できる結果だ。
ネットや文書作成、ビデオチャットなど日常的な作業の性能を計測する「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」では「1219」という結果に。それほど高いスコアではないが、メモリーが2GBでストレージにeMMCを採用している低価格タブレットとしては健闘している。
3Dパフォーマンスを計測する「3DMark」では、DirectX 9相当の性能を計測する「Ice Storm」で「16048」と低めの結果だった。3Dゲーム系ベンチマークの「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.00」と「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果も高くはない。3Dゲームをプレーするにはかなり厳しい性能といったところだ。
バッテリー性能については以下の条件でテストを行なったところ、開始から9時間10分でバッテリー残量が2%となり休止状態へ移行。カタログ上の公称値では6時間40分となっているが、公称値よりも長い結果となった。無線LAN経由で常時ネットにアクセスし続けた負荷の高いテストでこれだけの結果であれば問題ない。ネットを使わないときは無線LANをオフにするなどの設定変更を行なえば、より長く駆動するはずだ。
バッテリー駆動時間テストの条件
- 電源プランを「省電力」に設定
- 無線LANはオン、Bluetoothはオフに設定
- ボリュームは50%に設定
- ディスプレーの明るさを40%に設定
- ディスプレーの輝度調整機能を無効化
- テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
(次ページ、「Office付きでコストパフォーマンスは高い」に続く)