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図書館にもBeacon、名古屋大学図書館で実証実験

2014年09月11日 10時57分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 アプリックスIPホールディングス(アプリックス)は11日、カーリルと連携し、図書館にBeaconを使ったサービスを提供する実証実験を開始すると発表した。

 アプリックスは、Beaconを使ったスマホ向け位置情報サービスを提供できるシステム「MyBeacon」シリーズを展開している。一方、日本最大の図書館検索サイトを運営するカーリルは、図書館向けサービス「カーリル図書館マップ」を提供している。

図書館でのBeaconの活用イメージ
図書館でのBeaconの活用イメージ

 今回、アプリックスの「MyBeacon」シリーズの「MyBeacon Pro MB004」と「カーリル図書館マップ」を連携。「蔵書の検索、および目的の書架までのナビゲーション」サービスの実現をめざし、実証実験を行う。

 同サービス導入の実証実験を行うのは、名古屋大学付属図書館中央図書館および工学図書室。図書館内の至る所に「MyBeacon Pro MB004」を設置し、スマホでアプリを起動しておくと、入館時に最新のイベント情報などをスマホに通知したり、スマホで蔵書の検索や目的の書架までのナビゲーションを利用できたり、退館時に借りた本の返却日を通知したりできる。

 Beaconは、リアル店舗で利用できるクーポン券をスマホアプリやパソコンサイト上で発行するなど、 オンラインからリアルへと顧客を導こうという「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」や、さまざまな販売チャネル(実店舗やECサイト、カタログ通販など)を連携させることで相乗効果を高めようという「オムニチャネル」に活用される例が多い。

 たとえば、衣料専門店のAOKIは入店時に来店ポイントやクーポン情報、商品情報などを配信。横浜・八景島シーパラダイスは水族館内の生きもの情報や豆知識、イベント情報などを来場者のiPhoneにプッシュ通知する。

 また、今回の同じくアプリックスが提供する例として、メディアアクティブの「野球場NAVI」アプリとの連携により、球場内でビールの売り子をスマホで呼ぶサービスがオリックス・バッファローズ本拠地の京セラドーム大阪球場に導入されている。Beaconが次なるインフラとしてじわりと普及している。

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