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秋の風景を撮るのに適したデジカメはコレだ! 第3回

動く被写体を撮るなら……デジイチ or ミラーレス一眼!?

2014年09月11日 12時00分更新

文● 周防克弥

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フレーミングに慣れているなら一眼レフの上位モデル
そうでなければミラーレス機がおススメ

 一番最初にピントをつかむまでの速さでは70Dが一番反応がよく、ついでKiss X7、α6000となる。

 やはりとっさに撮りたい時には一眼レフで、さらに性能の高めな機種が有利だ。

 ただし、シャッターを切る前から被写体を追いかけて、決定的瞬間を待つような撮影では秒間コマ数の多いミラーレス機のほうが圧倒的に有利だ。特に秒間4~5コマくらいのエントリーモデルではコマ間に一番いい瞬間を逃す可能性がある上、エントリークラスは基本的にバッファ量が少ないので、十数コマくらいで連写が止まってしまう可能性がある。

 一眼レフのライブビューでのAF速度は、デュアルピクセルタイプのEOS 70Dでも1世代前のミラーレス機くらいの速さで、最初のピント位置の掴みにタイムラグを感じた。顔認識の精度や追従性は高いのだが……。

 人物を追いかける、という使い方では、α6000の顔認識機能が思ったよりも使えることがわかった。画面内にそこそこの大きさで入っていれば瞬時に顔にピントが合うので、多少フレーミングが甘くても確実に人物を捉えられる。

 一眼レフだと、フレーミングが甘い場合、AFセンサーから被写体がずれてしまうと背景や手前や、全然違う場所にピントがあってしまう可能性がある。

 この点でもAFセンサーの測距点が少ないEOS Kiss X7では不利。ピントの中抜けが起きてしまい、人物でなく背景にピントが合ってしまったことがあった。AFセンサーの密集率の高い70Dだとまだ安心感は高い。

 個人的な見解としては、一眼レフを多少使い慣れていて、フレーミングがしっかりとできる人なら、できるだけAFセンサー数の多い一眼レフがやはり使いやすいだろう。

 デジカメ初心者で、きっちりとフレーミングを意識できない人ならコントラスト検出方式と位相差検出方式のハイブリッドAFを採用したミラーレス一眼のほうが、撮影の確実性は高いと思う。

 特にα6000の顔認識の反応速度と正確性は、運動会で子供を撮るシーンではかなり重宝すると思えた。

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