3台のコンデジで料理を撮り比べてみた!
ここまでで紹介したコンデジで、実際に料理を撮ってみた。撮影条件は、外光があたる窓際で自然光で撮影したパターンと、室内で白熱灯で撮影したパターンの2種類だ。
撮影モードはカメラの認識機能を使わないフルオートのモードと、シーン選択可能な場合には「料理」を選択している。シーン認識機能だと料理モードに切り替わってシーンモードとの差が出なくなる可能性があるためだ。なお、露出補正はしないでオートそのままの露出で撮影している。
ニコン「COOLPIX P340」室内で白熱灯での撮影
白熱灯下では、オートのままだとホワイトバランスをいい感じに補正してくれる。料理モードにするとホワイトバランスがアンバー寄りに傾く。料理は色温度の高いブルー系の光よりは低めのアンバー系のほうが美味しそうに見えるので、赤みの強い補正がかかっているようだ。
ニコン「COOLPIX P340」自然光での撮影
屋外の自然光下では色温度の調整がもっとはっきりとしている。パスタの色が変わって見えるほどだ。だが、どちらが美味しそうかといえば、やはりアンバー系のほうだ。
なお、本機の場合は料理モードでアンバー系とブルー系の色補正が行なえる。
ブルー系とアンバー系への補正はレンズ付け根のコントロールリングで行なえる。上の2枚はそれぞれの方向へ目一杯補正した状態なので効果が強いが、調整はモニターを見ながら細かくできる。
ソニー「サイバーショット DSC-WX350」室内で白熱灯での撮影
白熱灯下においてホワイトバランスの調整はあまり変化はないが、明るさの調整が行なわれているようで、料理モードを選んだほうが明るくなっている。
ソニー「サイバーショット DSC-WX350」自然光での撮影
自然光下でもホワイトバランスの変化は感じないが、明るさが補正されている。ただし室内での撮影サンプルではISO感度が1/3ほど上がっていたが、こちらは露出の変化はない。つまり露出調整ではなく画像処理をしているようだ。
特に明記されてはいないが、画像処理エンジン「BIONZ X」を採用する同社のミラーレス一眼では「Dレンジオプティマイザー」と呼ばれる補正機能があるので、内部的には同じような処理をしているのかもしれない。
(次ページに続く、「キヤノン IXY 130の撮影サンプル」)
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