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産経デジタル、SEO関連サービス「産経LPO」と「産経Directory」を9月30日で終了

2014年09月09日 04時39分更新

記事提供:SEMリサーチ

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株式会社産経デジタルは2014年9月9日、ウェブマスター向けの2種類の有料サービス「産経LPO」と「産経Directory」を9月30日を持って終了すると発表した。

産経デジタルが運営するイザ!やMSN産経ニュースなど、Google PageRank の評価が高いメディアサイトを保有することを強みに、これらの資産を活用したSEO関連サービスとして上記2つの商品がリリースされた。

産経LPOは、iza.ne.jp というオーソリティ(権威性)が高いメディアサイトの配下に、申込者専用のウェブサイトを開設し、そこから自社で運営するサイトに向けて自由にリンクを張ることを可能としたサービス。9月8日時点で330程度のサイトが開設されているようだ。しかし、ゴミのような低品質なコンテンツに、大量のキーワードと外部リンクを埋め込んだだけのスパム的な活用をする利用者も少なくなかったのが実態だ。結局、Google からのペナルティを受けたか警告が届いたのか定かではないが、昨年から全ての外部リンクに nofollow が付与されていたことで、サービスの価値が低下していた。

産経Directoryは有料で産経グループの各ポータルサイト内に用意されたディレクトリにサイトを登録できるサービスだった。リリース当初から高い PageRank から外部リンクを受けることで検索順位が上がる主旨の文言をウェブページに掲げてアピールするなど、実質的なSEO目的の有料リンク色の強いサービスだった。こちらも昨年の Google によるスパムリンク取り締まりの強化を受けたことの影響により、nofollowが付与されてサービスの価値が失われていた(関連:実態が「リンク販売」だった有料審査型ディレクトリ登録サービスの終焉)。

2014年3月時点で両サービス共に新規登録受け付けを停止していたが、今回、正式にサービス終了を迎えることになった。Google が実質的な外部リンク販売サービスに厳しい措置を講じたことにより、昨年末以降、すでにプロバイダーリンクJエントリーなど同種のディレクトリサービスが終了している。他にもディレクトリ自体は維持しているものの nofollow を外部リンクに加えることで事実上サービスを終了している運営者はいくつもあり、今後も閉鎖するサービスが出てきそうだ。


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産経LPOのほうは、よく見るとちゃんと作り込んでいる方もいるんですよね。多数は(スパム)SEOですけど。

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