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将来性が期待される3Dプリント、リコーが市場参入

2014年09月08日 11時17分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 リコーは8日、3D関連事業への参入を発表。3Dプリンターをキーとしたアディティブ・マニュファクチャリング事業(AM事業)の第1弾として、ものづくりイノベーション拠点「RICOH Rapid Fab(リコーラピッドファブ)」を開設する。

 RICOH Rapid Fabは、8日に「RICOH Rapid Fab 新横浜」(神奈川県横浜市港北区)、9月下旬に「RICOH Rapid Fab 厚木」(同厚木市)を開設。この2カ所のRICOH Rapid Fabの運営を通して、3Dプリンターの仕入れ販売、3Dプリンター出力サービス、リコーの実践事例に基づくコンサルティング提案を展開する。今後はグローバルに拠点を順次拡張し、日本における販売はリコージャパンが行う。

リコーが開設した3Dプリント関連特設サイト
リコーが開設した3Dプリント関連特設サイト

 リコーグループでは20年以上にわたり設計業務で3Dプリンターを活用してきた実績を持ち、試作や金型加工などの数々の技術を有している。これを生かし、RICOH Rapid Fabは、企業の設計・製造部門を対象に、3Dプリンターの活用によるものづくり変革を提案する場としての役割を果たす。

 具体的には、実際の商品の確認のためのショールームとして利用できるほか、3Dプリンターの出力サービスにも対応。加えて、リコーの設計現場における3Dプリンターの活用事例に基づくコンサルティングも実施する。

3Dプリントの造形方式比較
3Dプリントの造形方式比較

 昨今の3Dプリンターブームは、2009年に関連特許が失効し、産業用と個人用を問わず、廉価な3Dプリンターが次々と登場したことによる。市場としての将来性は有望で、リコーはそこにビジネスチャンスを見出した。

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