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テスラの「モデルS」が日本デビュー! 社長はラーメン二郎デビュー

2014年09月08日 23時00分更新

文● 末岡大祐/電アスレース部

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 先日、パナソニックとバッテリー関連でパートナーシップを結んだテスラモータース(テスラ)。アメリカのシリコンバレーを拠点に、EV(電気自動車)やEV関連部品を開発・製造している新興の自動車メーカーである。

 そのテスラが、ロードスター(関連記事)に続くニューモデルを日本に投入。今日8日、同社CEOのイーロン・マスク氏も来日して、納車式が行なわれた。

 モデルSは2シーターオープンだったロードスターと違い、同社初となる4ドアセダン。フル充電での最大航続距離は約500kmと驚異的な数字を叩き出している。また、0-100mの加速は約4.6秒と、走行性能も一級品。まさに、次世代の電気自動車だ。価格は60kWhバッテリーモデルが823万円、85kWhバッテリーモデルが933万円、85kWhバッテリーに加え走行性能をアップさせたパフォーマンスモデルが1081万円(すべて税込)の、3ラインを用意している。

テスラモーターズジャパン 代表執行役員社長 樺山資正氏

テスラモーターズ 取締役会長兼CEO イーロン・マスク氏

 納車式では、同社のCEOであるイーロン・マスク氏が「今日からモデルSがついに日本で走ります。モデルS購入者はスーパーチャージャー(充電スタンド)を永久に無料で使用できます」と日本初上陸を祝い、購入者9名に直接キーを手渡した。マスク氏はパナソニック製の電池がモデルSに搭載されていることについて、「モデルSには“日本の心”が組み込まれている」と語った。なお、日本での納車に時間がかかったことについては「右ハンドル化や、コントロールパネルの日本語化に時間がかかってしまった。せっかく日本で発売するのに左ハンドルのままではもったいない」とのこと。

テスラが提供するスーパーチャージャー(充電スタンド)。モデルSの航続距離も含めると、遠出も心強い。なお、スーパーチャージャー自体は太陽光発電を使って充電する

 マスク氏は「日本の技術はテスラモータースの成功に非常に重要。我が社の株主はトヨタ、バッテリーはパナソニック、またパナソニックに供給しているパートナーも日本のメーカーが多い。今後のモデルでもバッテリーセルは日本製を使う予定です」と、日本市場を意識したコメントをした。そのほか、来日直後にラーメン二郎に行ったことを聞かれると「とてもボリュームがあって美味しかった。でも日本でそんなに有名なお店だとは知らず、たまたま美味しそうだなと目に付いたお店に入っただけです」と語った。

納車式ではマスク氏によるアンヴェールが行なわれた

 インフラ整備も進み、いよいよテスラ モデルSが日本で走る日がやってきた。価格が価格なだけに誰でも乗れる車ではないが、自動車の未来にまた一歩近づいたと言えるだろう。

納車式には「自費で購入した」というパナソニックの副社長、山田喜彦氏の姿も

一見、電気自動車には見えないスタイリング。高級セダンにふさわしいルックスだ

リアのランプも独特なカタチをしている

フロントとリアにトランクがあり、荷物はかなり収納できる

助手席の足下はかなりゆったりしている

ステアリングについているジョグダイヤルでも、さまざまな操作ができる

センターシャフトがないので、後部座席もかなり余裕の空間だ

サンルーフの開閉はタッチパネルかステアリングのジョグダイヤルで行なう

電気自動車らしく、ここにすべての情報が表示される

モデルSの目玉といえば、この大型タッチパネル! 運転以外の操作をほぼココで行なう。iPhone 5sを参考までに並べてみたが、その大きさがわかるだろう

これが充電スタンドのスーパーチャージャー。六本木ヒルズに隣接する、グランドハイアット東京の地下駐車場に設置された

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