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秋の風景を撮るのに適したデジカメはコレだ! 第1回

月をキレイに撮るなら……50倍超コンデジ or APS-C一眼レフ!?

2014年09月09日 12時00分更新

文● 周防克弥

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20mmの広角撮影ができる光学60倍ズーム
パナソニック「LUMIX FZ70」

一眼レフ風のスタイルを持つレンズ一体型のパナソニック「LUMIX DMC-FZ70」

 発売は2013年の8月とちょっと前の機種だが、れっきとした現行機種。その上、いい感じに価格がこなれてきているのが魅力だ。実売価格は3万2000円前後だが、最安値ベースでは3万円を切っている場合もある。

 撮像素子は1/2.3型MOSセンサー、有効画素数は約1610万画素で、感度設定はISO 100から6400まで設定できる。本体サイズは幅130.2×奥行118.2×高さ97mmで、メディアとバッテリー込みの重量は約606gとなっている。

EVFは約20万画素で、背面モニターは3型(約46万画素)となる。親指のあたる部分にダイヤルが備わり、カメラをホールディングしたままでもマニュアル操作がしやすい

EVFは約20万画素で、背面モニターは3型(約46万画素)となる。親指のあたる部分にダイヤルが備わり、カメラをホールディングしたままでもマニュアル操作がしやすい

左が望遠時、右が広角時の上面。大きめのグリップで握りやすい。シャッターボタンの周辺部にズームレバーが配置されている。電源スイッチがレバー式なのは好印象

 60倍の光学ズームは35mm判換算で約20-1200mm相当。倍率の60倍や望遠側の1200mmも凄いが、一番の注目は広角側の20mmで、望遠側が超望遠ならば広角側も超広角になっている。

 コンデジで広角側が20mm相当と広いデジカメはそうそうない。望遠側の数十mmはあまり気にならないが、広角側の数mmは結構差がでてくる。またトリミングをすれば画質はともかく拡大はできるが、写っている範囲を広げることはできないので広角側が広いのは貴重だ。

 最短撮影距離は広角側でレンズ前1cmまで可能。望遠側にズームすることで徐々に遠のき、望遠側では1.5mになる。

 超広角なので1cmまで近づくと結構遠近感が強く出てしまうのがネックではあるが、28mm相当や35mm相当のレンズでは表現できないような画作りができる点も貴重。手ブレ補正はレンズ内蔵だ。

感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

 感度別に画質をチェックしてみると、ノイズはISO 800あたりから発生しはじめているが目立つのはISO 1600を越えてから。偽色も同様だ。結構高感度でもディテールの再現性はいいほうで、巧くノイズリダクションが効いている。他の機種に比べて白熱灯の色の影響が少なく、発色が鮮やかだ。

ズーム比較

広角側

広角側

望遠側

望遠側

 広角側(左)が20mm相当、望遠側(右)は1200mm相当。20mmといえば超広角とも言える画角でかなり広い範囲を撮れる。広角側ではかなりシャープな画像を記録できるが、望遠側だと若干シャープネスが低下する。

(次ページに続く、「ニコン COOLPIX P600」)

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