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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第371回

新たなベスト猫撮りカメラ!? 光学16倍ズーム搭載の「LUMIX FZ1000」

2014年09月05日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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望遠スペックが目立つが広角もなかなか

 猫に近寄れるときは広角で背景も入れる。

神社の赤い鳥居と猫。神社っぽさを出すにはやはり鳥居が一番ってことで(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

神社の赤い鳥居と猫。神社っぽさを出すにはやはり鳥居が一番ってことで(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 これは八幡神社の鳥居の前にいた猫。首輪をしてるから近所で飼われてるんだろう。多少近寄っても平気だったので、構図の半分に真っ赤な鳥居をいれてみた。

 お次はうちの近所のアパートで見つけた人なつこい猫。

猫って歩き出す前にストレッチをするじゃないですか。あの瞬間。思い切り身体を伸ばしてる(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

猫って歩き出す前にストレッチをするじゃないですか。あの瞬間。思い切り身体を伸ばしてる(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 歩き出そうとぐにょんと伸びをした瞬間をさっと狙ってみた。広角だと遠近感が強めに出るので、こういう伸びたシーンが面白い。

 お次は200mm相当の望遠で。あえて望遠にしすぎず、逆光できらっと光ってる前景と背景の草むらを入れてみた。

ちょっと物思いにふけってるようだけど、多分右手の方にいるほかの猫を見てただけです。背景がいい感じにボケてくれたので、きれいにまとまりました(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

ちょっと物思いにふけってるようだけど、多分右手の方にいるほかの猫を見てただけです。背景がいい感じにボケてくれたので、きれいにまとまりました(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 手前に草むらがあるとそっちにピントが合っちゃうことが多いのだけど、FZ1000は(というかパナソニックのハイエンド機やミラーレス一眼は)ピンポイントAF機能を持ってて、前後のきょう雑物に惑わされずピントを合わせられる。これはなかなかすばらしい。

 逆に前ページ冒頭写真は猫がカメラを構えてる私をじーーっと見てくれたので、キリッとした写真に仕上げてみた。顔をぐっと低くして細い目でにらんでる感じがカッコいいので冒頭写真に決定したもの。ふわっとした可愛い猫もいいけど、キリッとした猫もいいもんです。

 最後はAFの話。FZ1000は「空間認識AF」という手法を使ってて、AFが速いのだ。

こっちへのさのさと歩いてくる猫をまだ遠いうちから望遠で狙ってみた。そっと近づいてくる感じが出てる(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

こっちへのさのさと歩いてくる猫をまだ遠いうちから望遠で狙ってみた。そっと近づいてくる感じが出てる(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 遠くから近づいてこようとする猫を望遠で狙っても(おおむね)しっかりピントを合わせてくれた。

 かくして、デカいので普段使いのバッグに気軽に入れるってわけにはいかないのではあるが、本格的に猫写真を撮りたいけどレンズ交換式はちょっと、という人はぜひ。

 次回はFZ1000で猫を撮る、後編であります。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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