ユニティちゃんで行こう!

プログラミングの知識など微塵も無い状態から3Dデータを動かす

必要なのは志! G-Tuneのコラボモデルで動くUnityちゃんを作る

文●周防克弥

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動くユニティちゃんを作る!

 NEXTGEAR-NOTE i540BA1-Unityの天板にデザインされている「ユニティちゃん」とは、開発環境「Unity」で使用可能なヒロインキャラ。公式サイトから無料で3Dデータをダウンロードでき、自由に使用できる。この自由というのは「Unity」を使ってのゲーム、アプリ開発に利用するだけでなく、他の開発ソフトでの使用でも問題ない。さらにデータだけを使ってゲームではなく、2次創作や3Dプリンターでの出力でもかなりの範囲でなんでもありのデータだ。

 Unityの本社はアメリカだが、ユニティちゃんは日本法人「ユニティジャパン合同会社」から生まれたキャラクターで、日本産らしく萌え萌えなキャラクターに仕上がっている。服の下にはスク水を着込んでいるが、ゲーム中で激しい動きをしたり、カメラアングルが変わってスカートの中が見えても気にならないためらしい。

 Unityは、マルチプラットフォーム対応の開発環境で、iOSやAndroid、WindowsやMacOS X、Linux、ブラウザゲームからPS3やXbox 360、Wii Uまで幅広く開発できるのが特徴だ。最近のiOSやAndroidで動く3D系のゲームの多くが、Unityで制作されているらしい。Unityには無料で利用可能なスタンダート版と有料のプロ版があり、NEXTGEAR-NOTE i540BA1-Unityには90日間のプロ版試用コードが付属している。なお、無料版と有料版では使える機能が少し違うようだが、あまり凝ったアプリでないのなら無料版でも十分にイケルらしい。

 というわけで早速壁紙じゃない、動く3Dのユニティちゃんに合うべく、NEXTGEAR-NOTE i540BA1-UnityでUnityを起動させてみた。

起動直後の何もない状態。環境によっては起動時にテンプレートになっているアセットが読み込まれる場合もあるらしい。以前手持ちのマックにインストールした時には工事現場のようなシーンがいきなり表示された。

 当初はUnityを使って簡単なアプリでも作ってみようという計画の元、ロードテストを始めてはみたが、アプリは簡単に作れるものではない。プログラミングの知識など微塵もなく、最初は「何となくやればできるよね?」的に考えていた。だが、実際にアプリを起動し、ちょっとメニュー周りを見ただけで打ちのめされた。ちょっとだけそんな予感はしてたが、未知の世界だった。

しかたがないので、ウェブでUnityを調べてチュートリアルっぽいサイトを端から読みながら恐る恐る触ってみた。

 取り敢えずは、公式サイトの運営しているアセットストアから素材をダウンロードして組み合わせてみよう。これで、なんとなく形にはできそうな予感はする。

Unityのメニューから「Asset Store」を選ぶとアセットストアのウインドウが開く。Unityのメニュー周りは英語だが、「Asset Store」は言語選択可能で日本語で表示できる

 「アセット」とはUnityで読み込み可能な素材をひとまとめにしたパッケージデータの名称のこと。公式サイトが運営しているアセットストアでは、世界中のユーザーが作ったデータがアップロードされていて、誰もが利用できる。有料版も無料版もあり、単なる素材から完成していてテンプレート的になっているアセット、さらにチュートリアル的に機能を覚えるためのアセットなど、なんでもそろっている。

 プログラミングの知識がなくても、アセットストアからチュートリアル用のデータをダウンロードしたり、完成しているデータを参考にして作業を進めながら学ぶことが可能だ。

カテゴリから「完成プロジェクト」を選ぶとチュートリアルやデモ用のアセットがたくさんでてくる。見た感じだが、半分以上は無料で利用可能

ユニティちゃんのデータもここからダウンロードが可能。もちろん無料

マウスコンピューター/G-Tune


(次ページ「知識はあとから付いてくる、とりあえず必要なのは志!」へ続く)