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10年の集大成!? JVCのウッドコーンスピーカーシステム最上位モデル

2014年08月28日 15時38分更新

文● ASCII.jp編集部

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「EX-HR11」。フルレンジスピーカー2本とCD内蔵レシーバーのセットだ

「EX-HR11」。フルレンジスピーカー2本とCD内蔵レシーバーのセットだ

 JVCケンウッドは8月28日、ウッドコーンスピーカーを採用したミニコンポ最上位モデル「EX-HR11」を発表した。直販限定モデルで、9月17日に発売予定。販売価格は13万8000円(税抜)となる。

振動板に木材を採用するウッドコーンスピーカー。チェリー材の異方性振動板により音場が拡大

振動板に木材を採用するウッドコーンスピーカー。チェリー材の異方性振動板により音場が拡大

 今年6月に発売したフルレンジスピーカー採用の「EX-HR9」(関連記事)をベースに、さらなる高音質を追求したのが本製品。特にスピーカー部にいくつかの改良が加えられている。

左がEX-HR11、右がEX-HR9のスピーカーユニット。後ろのウッドブロックの大きさが異なる

 まず、スピーカーユニットの後ろに配置されたウッドブロックを変更。形状を変え、大型化し、かつメイプル材からレッドオーク材にした。これはさまざまな木材をいろいろな形に加工し、試聴を繰り返した結果、低音エネルギーの増大と不要な振動の低減を実現できたという。

スピーカーユニット前方上側にある(縦目)響棒

スピーカーユニット前方上側にある(縦目)響棒

熟成処理あり/なしで木材の色が異なる

熟成処理あり/なしで木材の色が異なる

 また、スピーカーユニット上方に配置されている響棒について、加熱処理による人工熟成を実施。上方向の空間表現力が増している。さらに、スピーカーユニット下部の響棒は厚みを変更するなどの施策を講じて、解像感の向上やより低い低音表現、音場表現の拡大などを図っている。

筒形のウッドボイスコイル。これとスピーカーユニットをつなぐ銅線も素材を変更

 ボイスコイルの綿糸線についても、従来のタフピッチ銅線から無酸素銅線(4N-OFC)に変更。これにより、透明感が増し、前方の空間表現も豊かになるという。

レシーバーのスペックはほぼ変わらない。CDやUSBメモリーなどの音源をハイレゾ相当に拡張する「K2テクノロジー」も利用可能だ

レシーバーのスペックはほぼ変わらない。CDやUSBメモリーなどの音源をハイレゾ相当に拡張する「K2テクノロジー」も利用可能だ

 レシーバー自体はほとんどEX-HR9と同じだが、内部のパーツや基板に振動吸収部材を貼り付けることで、音色やツヤ感、解像感を高めている。

 ウッドコーンスピーカーシステムは2003年に初の製品(EX-A1)が登場。シリーズ展開として10年を超えているが、セットステレオ市場が縮小する中、2013年には金額シェアで過去最高(11.3%)を記録。同社は新機種を含め、フルレンジスピーカー、2Wayスピーカー合わせて12モデルを展開するなど、息の長いプロダクトとなっている。

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