TOTOは8月26日、パブリックトイレ向けの新「ウォッシュレットPS」を発表、10月1日より販売する。管理や清掃の手間を低減するため配線も電池も不要な「エコリモコン」を採用しているのが特長だ。
ウォッシュレットPSは、学校や病院などの公共施設向けのモデル。オート便器洗浄、クリーンノズル、プレミスト(人が座ると自動で水ミストを便座ボウル面に吹き付けて付着を減らす)、ノズルきれい(水道水の塩化物イオンを電気分解した除菌成分を含む水でノズルを洗浄)などの機能を備え、管理や清掃の手間を少なくしている。
大きなポイントは電池も壁裏配線も不要なリモコンで、スイッチを押した際の力で発電し、その電力だけでリモコンを動作させる。配線工事が不要なうえ、定期的な電池交換も不要など公共施設に配慮している。なお、リモコンのボタンはJISで定める公共トイレ操作系(JIS S 0026)に準拠。
エコリモコンタイプの「ウォッシュレットPS2」の価格は12万2040円(基本モデル)から15万9840円(オート便器洗浄タイプ・ノズルきれい・プレミスト付き)まで。乾電池リモコンタイプ(ウォッシュレットPS1)も用意される。
ボタン押し下げ力だけで動作するリモコンとしては、レストランや病院の呼び出しボタンなども一部普及が進みつつあり、エネルギーハーベスティング(身近にあるエネルギーを活用して電力にする)として注目されている。なお、TOTOではすでに手洗い時に流れる水でマイクロ水力発電し、手をかざせば検知・蛇口の水を自動でスタート・ストップさせる自動水栓「アクアオート・エコ(発電タイプ)」も実用化している。