このページの本文へ

デル、EMC、富士通などのハードウェアと統合済み、追加で自動スケールアップも

ヴイエムウェア、仮想基盤アプライアンス「EVO: RAIL」発表

2014年08月26日 15時01分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ヴイエムウェア(日本法人)は8月26日、同社初のコンバージドインフラ(統合インフラ)製品「VMware EVO: RAIL」を発表した。同社パートナーの提供するサーバーハードウェアと仮想化基盤ソフトウェアを構成済みで提供し、電源を入れて数分で仮想マシンが利用可能になる。

 EVO: RAILは、現在米国で開催中の「VMworld 2014」において発表された、仮想化ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる事前検証/統合済みの仮想化インフラアプライアンス。同社の掲げる“Software-Defined Data Center(SDDC)”ビジョンに基づき、ソフトウェア定義によるインフラを実現する。

VMware EVO: RAILは、2Uサイズ/4ノードのハードウェアにvSphereやVirtual SANといったソフトウェアを構成済みで提供するアプライアンス

 EVO: RAILは、デル(Dell)、EMC、富士通、インスプール(Inspur)、ネットワンシステムズ、スーパーマイクロ(Supermicro)のパートナー各社が提供するハードウェアと、「vSphere」や「Virtual SAN」、「vCenter Log Insight」、新提供の「EVO: RAILエンジン」といったヴイエムウェアのソフトウェアを、統合済みのかたちで提供するもの。インタフェースも刷新されており、導入や設定の作業が簡素化され、顧客は電源を入れてから数分以内に仮想マシンを立ち上げることが可能だという。

インタフェースも刷新され、シンプルに設定や運用ができるようになっている

 EVO: RAILアプライアンスは2Uサイズ/4ノード構成で、各ノードは2つのCPU(6コア「Xeon E5-2620 v2」)と192GBメモリ、2つの10ギガビットEthernetポートを搭載。アプライアンス1台で約100台の汎用仮想マシン、または約250台の仮想デスクトップをサポートする。顧客のニーズに応じて、発表時点では最大4アプライアンス/16ノードまでスケールアウトが可能。アプライアンスの追加は数クリックでできるようになっている。

 また、仮想共有ストレージのVirtual SAN(関連記事)により、EVO: RAILアプライアンス1台あたり16TBのストレージ容量(1.6TB SSD+14.4TB HDD)を備える。アプライアンスの追加により、ストレージリソースもリニアに拡大する設計。

 ヴイエムウェアでは、EVO: RAILに適した用途として仮想デスクトップ基盤(VDI)のほか、各種産業のリモートオフィス/支社などの環境を挙げている。また、vSphereベースの仮想環境であるため、同社のパブリッククラウド「vCloud Air」との連携によるハイブリッドクラウド化も容易としている。

 EVO: RAILは、上述したパートナー各社から販売され、サポートサービスもパートナーが一括して行う。提供開始予定は2014年下半期中。

カテゴリートップへ