スマホが原因で陥る窮地その1
SNSでの不用意な発言・写真が拡散して大炎上
一昨年から延々と巷を騒がせているのがスマホ+SNS=トラブル。
学生がスマートフォンで撮った悪ふざけ写真をSNSに投稿。その反響がいわゆる2chまとめサイトやTogetterなどにまとめられてしまい、結果、大学・バイト先、果ては家族の勤務先にまで苦情が届く。事態を重く見た大学当局によって処分が下り、学生は休学・退学の憂き目に……というパターン。
問題は2つ。1つ目は“SNSへの投稿=全世界への公開”という事実を知らず、サービス内容を理解しないまま利用しているリテラシーの欠如。2つ目は“その発言・写真を赤の他人が投稿していた場合、自分がどう感じるか?”に思い至らない倫理・道徳の欠如。
まずは誰でも改善できる前者を見直そう。公開範囲を設定できるサービスならその方法を学ぶことから始めたい。
悪ふざけ写真投稿による炎上事例 | ||
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場所 | 人物 | 内容 |
東京都内のピザショップ | 学生アルバイト | ピザ生地を顔に押し付けている写真をTwitterに投稿。当該バイトは厳重処置 |
東京都内のレストラン | 学生アルバイト | 冷凍庫に入り込んだ写真をTwitterに投稿。結果、レストランチェーンは当該店を閉店。そして学生を解雇した上で、損害賠償請求を検討中 |
大分県内のスーパー | 学生 | アイスクリームの冷凍ケースに入り込んだ様子をTwitterに投稿。炎上後、店が警察署に被害届を提出、身元も特定され、器物損壊容疑で書類送検 |
スマホが原因で陥る窮地その2
BYODのスマホから業務データが流出!
BYODとは「Bring your own device」の略。個人所有の情報端末を職場に持ち込んで業務に使用すること。自ら購入したスマートフォンなどで業務メールをチェックしたり、ビジネス文書を参照するといった行為全般を指す。
たいていの場合、全社一律で貸与される端末よりも最新・高性能な端末を利用できるため、業務の効率化が進み、かつ端末費用自体を削減できる一方で、セキュリティ対策は個々人に任せる形になるため、情報漏えいの危険が増すので許可すべきでないという意見もある。
BYODとして使用する自分のスマートフォンが攻撃に晒されたり、紛失・盗難に遭った際のダメージは計り知れない。また、社外秘にログインできるアカウントなども一緒に漏れてしまおうものなら、短時間に大量の情報が盗み出される可能性大。その責任を取るとなると……。
日頃からこまめなバックアップを心がけつつ、紛失・盗難時には即、データを遠隔消去できる「マカフィー モバイル セキュリティ」などのセキュリティアプリをインストールすることがBYOD使用時の鉄則だ。
スマホが原因で陥る窮地その3
依存症? メッセージングサービスを止められない!
スマホで注目を集めている無料メッセージングサービス。送ったメッセージを相手が読んだかどうかが分かる仕組みとなっており、友達関係を維持するために、まめに返事をすることを心がけている、という学生・生徒も多いようだ。
お風呂やトイレに持ち込むようなら依存度はかなり高いといえる。集中力が育まれないばかりか、歩きスマホなどで事故に遭う危険も伴うので要注意だ。
止めどきの分からないメッセージングサービス。自転車に乗りながら着信が気になり、スマホを操作して事故に遭うケースも多く、2012年の自転車の摘発は5321件にのぼる。停車中のクルマに高校生が激突した例もある。
解決には、スマホへの依存度を抑えるのがいちばん。食事や就寝時など、1日のなかでスマホを手元に置かない時間を作る療法がおすすめだ。
青少年がインターネットに接続する際によく利用する機器 | ||
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機器 | 平成24年度 | 平成25年度 |
携帯電話・PHS | 25% | 6% |
スマートフォン | 48% | 75% |
タブレットPC | 1% | 2% |
ノートPC | 13% | 7% |
デスクトップPC | 7% | 4% |
携帯ゲーム機器 | 3% | 3% |
固定ゲーム機器 | 2% | 2% |
非保有 | 1% | 1% |
(出典:平成25年度青少年のインターネット・リテラシー指導標等)