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買ってすぐに印刷、アプリのインストール不要

Android 4.4搭載機から直接プリントできるENVYが登場

2014年08月25日 13時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 日本ヒューレット・パッカードは8月25日、インクジェットプリンターの新製品を発表した。

 個人向け複合機に関しては「HP ENVY4504」(9504円)、「HP ENVY5530」(1万2744円)、「HP ENVY5640」(1万7064円)、「HP Officejet 5740」(2万304円)の4モデルでいずれも9月中旬の販売開始。ビジネス複合機としては「HP Officejet Pro 6230」(1万2744円)と「HP Officejet 7612」(3万2184円)の2モデルを用意し、9月中旬~10月中旬の販売開始(価格はいずれもHP Directplus販売価格)。

NFC機能を持つ個人向けインクジェットプリンター「Officejet 5740」

 スマートフォン・タブレットからのダイレクト印刷機能を強化。個人向けの上位モデル(Officejet 5740)にはNFC機能を搭載。ElitePad 900シリーズなどNFC搭載タブレットとのペアリングを容易にしている。また年内をめどにスマホ向けのNFC対応を進める。単にNFCを使った設定を可能にするだけではなく、写真を選んでタッチするだけ。先に設定して印刷するわけではないシンプルな使い勝手にこだわるという。

 またスマホ・タブレット対応では、Android向け機能の強化も見逃せない。Android 4.4以降を搭載したGalaxy、Nexusなどの端末を利用した場合、「HPプリントサービスプラグイン」と呼ばれるサービスがプレインストールされているため、OS標準の設定で出力するプリンターを選び、ブラウザーの印刷メニューから設定することでそのまま印刷が可能だという(対応機種はENVY5640とOfficejet 5740)。

Android端末との連携が強化されている個人向け複合機「ENVY5640」

 なお、個人向けの4製品はすべてが無線LANを搭載している。

 ルーターレスで印刷ができるワイヤレスダイレクト、クラウドを経由した印刷機能の「HP ePrint」、iOS向けの「AirPrint」、Android/iOS用アプリを経由した印刷などはすべて可能だという。無線LANは最大5台の同時接続が可能。同社の調査ではスマホ・タブレットから印刷できる機能をプリンターが持つと知っているユーザーの割合は約40%にとどまるが、実際に使ってみたいと考える層は64%。女性に絞り込むと7割が関心を示しているという。

 個人向けのブランド名は、基本的にENVYで統一。デザインの変更に加え、ロゴなどもPCと共通化。さらにコンパクトな本体を継続している。印刷解像度は4800×1200dpi。

染料系インク採用の「ENVY4504」

 ENVY4504とENVY5530は染料系インクを搭載し、ランニングコストは約12.3円(A4カラー)、1枚当たり約22.9円(L判)。ENVY4504はモノクロスクリーンだが、ENVY5530は大型カラータッチスクリーンとSDメモリーカードスロットをもち、デジタルカメラで撮影した画像を直接印刷できる。

SDカードスロットを搭載し、2.65型カラータッチスクリーンが特徴的な「ENVY5530」

 ENVY5640、Officejet 5740も同様にインクヘッド一体型カートリッジを搭載するが、ヘッド幅が1.5倍の新インクカートリッジにすることで印刷速度を1.5倍に高速化した。ランニングコストも約約11円(A4カラー)、1枚当たり約14.5円(L判)と低減している。L判専用トレーを用意し、かつA4の給紙容量も125枚に増やした。さらにOfficejet 5740は25枚のADFとファクス、有線LAN、SDカードとUSBメモリーからの直接印刷、NFC機能なども搭載する。

 またOfficejetシリーズでは、在宅ワーカーが増えている(国土交通省調査で2012年は930万人)ことを考慮し、仕事と趣味を両立できる機能を搭載する。またヘッドの故障や目詰まりといった使いにくさを低減するため、プリントヘッド一体型インク+シングルカートリッジモデルの投入を重視していくという。

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