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最新Bluetoothスピーカーのベストチョイスはコレだ! 第1回

小型&重低音、防水、NFC……Bluetoothスピーカーのトレンドをおさえる!

2014年08月25日 17時00分更新

文● 海上 忍

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お風呂やキッチン、水辺で楽しみたいならタフさで選べ!

IP64相当の防塵・防水性能を持つ「TDK TREK Micro A12」

IP64相当の防塵・防水性能を持つ「TDK TREK Micro A12」(実売価格6200円前後)

 Bluetoothスピーカーは「ワイヤレス」であり、型にはまらない自由なスタイルで楽しめる。

 コンセントのない場所で聴ければ、アウトドアで使えれば、と考えるのも自然の成り行きといえる。そのときポイントとなるのが「タフさ」、言い換えれば耐水性能であり防塵性能だ。

 一般的に電化製品に関して耐水/防水をいう場合、水滴を浴びたり水没させたりしても機能に影響しないという意味合いだが、客観的な比較は難しい。

 そこで電子技術の国際的な標準化団体であるIEC(国際電気標準会議)では「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」を定め、基準を満たした機器について表記を認めている。

TDK TREK Micro A12のマニュアルに書かれている防水・防塵に関する注意

TDK TREK Micro A12のマニュアルに書かれている防水・防塵に関する注意。防水とはいえ水の中に入れたり大量の水をかけたりしてはいけない

 よく見る「IP○○」がそれで、1桁目は防塵性能、2桁目は防水性能を意味するが、防塵性能は未検証の端末が多く、便宜上「X」で置き換えられることが多い。たとえば、「IPX5」と表記がある機器は、防塵性能が未検証で防水機能はIPコード5級、ということになる。

 数値では表しにくいが、“タフネス指向”のBluetoothスピーカーにはほかにも耐衝撃性、キズが付きやすいかどうかなどの比較項目がある。

 木の枝やベルトひもにぶら下げられるカラビナの有無など、アウトドア指向かどうかも選ぶ際の参考になるはずだ。

水の浸入に対する保護等級を示すIPコード
0 保護なし
1 鉛直に落下する水滴から保護される
2 15度以内で傾斜させても鉛直に落下する水滴から保護される
3 鉛直から60度の範囲で落下する水滴から保護される
4 あらゆる方向から水の飛沫を受けても有害な影響はない
5 あらゆる方向から噴流水を受けても有害な影響はない
6 あらゆる方向から強い噴流水を受けても有害な影響はない
7 水深1メートル程度に約30分水没させても有害な影響はない
8 水中で継続使用(潜水)しても有害な影響はない

※:IEC規格では基準を明文化していないが、ここでは同等のJIS保護等級の内容を記している

実機を試聴できない場合は
スピーカーの口径や出力などをチェック!

デノン「Envaya DSB-200」はポップな見た目のスピーカーだが……

デノン「Envaya DSB-200」(実売価格2万5000円前後)はポップな見た目のスピーカーだが……

 スピーカーは自分の耳で聴き、その「音」で購入を判断したいところだが、混雑した店頭では周囲の音を排除することは難しい。

 店舗によっては持ち込んだ音源を聴かせてくれるところもあるが、すべての製品で試聴できるとはかぎらない。本意ではないにせよ、スペックも判断材料に入れなければならないのが現実だ。

57mmのフルレンジスピーカー(左右)に100mmの大口径パッシブラジエータ(中央)を搭載。その音質は期待できる

57mmのフルレンジスピーカー(左右)に100mmの大口径パッシブラジエータ(中央)を搭載。その音質は期待できる

 チェック項目はいくつかあるが、まずはスピーカー口径を確認したい。一般的な傾向として、大きいほうが低音再生に有利とされるが、それをウーファーで補う方法もある。

 ウーファーなしのフルレンジユニット構成だとしても、パッシブラジエーターやバスレフポートなどで低音を補強する手もある。

 出力も重要だ。Bluetoothスピーカーはワイヤレスで自律動作するその性格上、アンプを内蔵しているため(大分類としてはアクティブスピーカー)、たとえ大音量で鳴らさないにせよ、最大出力の大きいほうが余裕をもって駆動できる。「最大出力:○W」の部分をチェックしよう。

 ワイヤレスの特徴を生かすのならば、バッテリー内蔵タイプを選びたいところ。そうなれば、バッテリー容量のチェックも必要だ。ただし、バッテリー容量が増えればその分重量がかさむため、連続再生時間を確認しておきたい。

(次ページに続く、「Bluetoothの接続方式も確認しておこう!」)

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